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貯蓄率は過去20年で最高、給付金と消費低迷が押し上げ

  • 定額給付金で所得増加、実質消費は8月まで11カ月連続減
  • 個人消費は宿泊や外食以外は持ち直しの動きと麻生財務相

今年度の家計所得のうち、消費に回らない貯蓄率は過去20年で最高となった。新型コロナウイルス感染が完全に収束しない中で消費が低迷する一方、政府からの一律10万円給付で所得が増加した。

出所:総務省の家計調査、4-8月の累計

  9日発表の家計調査によれば、2人以上の勤労世帯の4-8月累計の可処分所得のうち、消費に回らなかった割合である貯蓄率は44%だった。

  緊急事態宣言が発令された4月以降、定額給付金が6月を中心に所得を押し上げたが、実質消費は8月まで前年同月比で11カ月連続減少した。7月下旬に導入された政府の消費刺激策の効果も薄く、貯蓄に回る収入の割合が高まった。

  麻生太郎財務相は会見で、個人消費は宿泊や外食以外は持ち直しの動きがみられ、家計の消費動向も「変わってきつつある」と指摘した。

  第一生命経済研究所の小池理人副主任エコノミストは、感染状況の悪化した8月は、心理的に外出する状況になく、「感染を恐れて消費せず、貯蓄率が上がっている」と述べた。足元では感染状況が改善しており、東京もGOTOトラベルの対象に加わったことで消費は徐々に戻していくだろうとの見方を示した。

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