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10月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎米国市況:株が続伸、S&P500種は5週ぶり高値-原油も高い

  8日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数はほぼ5週ぶりの高値に上昇した。追加景気対策が最終的にはまとまるとの見方やM&A(企業の合併・買収)活動の増加が背景にある。米国債利回りは小幅に低下し、ドルは軟化した。

  • 米国株は続伸、景気対策期待やM&A活動で
  • 米国債、10年債利回り0.79%
  • ドルは下落、米景気対策協議を意識
  • NY原油は1カ月ぶり高値-ハリケーン接近で生産停止
  • 金スポット価格は上げ幅縮小-景気対策の先行き懸念

  この日の午前中は、景気対策などを巡るトランプ大統領とペロシ下院議長の発言で株式相場は方向感の定まらない展開となった。だがM&Aを巡る楽観がS&P500種を前日に続き押し上げた。

  S&P500種は前日比0.8%高の3446.83。ダウ工業株30種平均は122.05ドル(0.4%)上昇の28425.51ドル。ナスダック総合指数は0.5%上昇。米国債市場では10年債利回りが1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満低下の0.79%。 

  マーク・ヘーフェル氏らUBSグローバル・ウェルス・マネジメントのストラテジストは、「追加景気対策の協議が行きつ戻りつの展開となっていることから、短期的にボラティリティーの高い状況が続きそうだ」と指摘。その上で、「景気対策はいずれ合意し、各国・地域の中央銀行も支援を継続、医療の進歩という面ではサプライズの余地がなおあると考えている」と記した。

  個別銘柄では、投資信託会社のイートン・バンスが急伸。モルガン・スタンレーによる買収合意が好感された。IBMも高い。クラウドサービスを手掛けるマネージド・インフラストラクチャー・サービス部門をスピンオフさせるとの発表を受けた。リジェネロン・ファーマシューティカルズも上昇。トランプ大統領は同社による新型コロナウイルス感染症(COVID19)の抗体カクテル療法について、迅速な回復の「重要な鍵」だったと発言した。

  外国為替市場ではドルが下落。追加景気対策を巡る協議が意識された。11月3日の大統領選が近づく中、共和党と民主党の見解にはなお隔たりが見られる。この日上げが目立ったのは資源国通貨。原油相場上昇の中でカナダ・ドルとオーストラリア・ドルが値上がりした。

  主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。

  ユーロは対ドルでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1759ドル。円もほぼ横ばいの1ドル=106円03銭。

  ニューヨーク原油先物相場は反発し、約1カ月ぶりの高値をつけた。ハリケーン「デルタ」の接近でメキシコ湾岸の原油生産の91.5%が停止していることが背景。ノルウェー石油業界のストも相場の押し上げ材料となった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物11月限は1.24ドル(3.1%)高の1バレル=41.19ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント12月限は1.35ドル高の43.34ドル。

  金スポット価格は上げ幅を縮小する展開。一時マイナス圏に落ち込む場面もあった。航空会社支援には包括的な案での合意が必要だとのペロシ下院議長の発言を受け、景気対策案の取りまとめへの懸念が広がった。

  ニューヨーク時間午後4時28分現在は0.4%高の1オンス=1893.98ドル。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%高の1895.10ドルで終了した。

原題:Stocks Climb to Five-Week Highs; Bonds Gain: Markets Wrap(抜粋)

Loonie and Aussie Lead Gains While Dollar Declines: Inside G-10

Oil Surges With Hurricane Delta Paralyzing U.S. Gulf Output

Gold Erases Gains Amid Concerns Over Outlook for U.S. Stimulus

◎欧州市況:欧州株が3週ぶり高値に上昇、イタリア債が高い

  欧州株は上昇、3週間ぶり高値をつけた。米国で追加景気対策を巡る話し合いが続いているとの楽観的な見方から買いが入った。

  ストックス欧州600指数は0.8%上昇。エネルギー株が高い。ハリケーン「デルタ」の影響でメキシコ湾の製油所が生産の80%を停止せざるを得なくなり、原油価格が値上がりした。

  トランプ米大統領は追加景気対策を巡る協議が進展していると自賛したが、実際の進展の兆候はほとんど見られていない。ペロシ下院議長は他の追加景気対策に取り組む保証がない限り、航空支援法案のみを通過させることはないと述べた。

  欧州債市場では周辺国債を中心にユーロ圏国債利回りがブルフラット化した。スペインが年末の債券発行目標を引き下げたため、高い利回りを求めて長期債に買いが入った。

  イタリア債は上昇。10年債利回りは過去最低水準に1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)未満に迫った。3年債利回りはマイナス0.208%と過去最低を更新した。

  スペイン債のパフォーマンスは他のユーロ圏国債を上回った。同国は今年の債券発行目標を150億ユーロ引き下げ、年末までシンジケート団を通じた債券発行は計画していないと述べた。

  ドイツ債の利回り曲線はブルフラット化。英国債もブルフラット化した。

  ドイツ10年債利回りは3bp下げてマイナス0.52%、フランス10年債利回りは3bp低いマイナス0.26%、イタリア10年債利回りは3bp低下の0.76%。

原題:European Stocks Jump to Three-Week High on Oil, Stimulus Bets(抜粋)

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