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米金融当局者、追加財政支援策を相次ぎ要請-QE拡大では見劣りも

  • ボストン連銀総裁、追加経済対策がまとまらない状況は「悲劇的」
  • 財政支援が底突けば景気回復は失速も-カンザスシティー連銀総裁

米民主・共和両党の追加経済対策案を巡る協議の見通しが依然暗い中、金融当局者からは8日、議会と政府に合意を迫る発言が相次いだ。

  ボストン連銀のローゼングレン総裁はマーケット大学主催のオンラインイベントで講演後、「財政政策は今の時期の適切なツールだ」と述べ、「まだ採用されていないのは悲劇的だと思う」と語った。

Fed Presidents John Williams And Eric Rosengren Discuss The 2 percent Inflation Target

ローゼングレン総裁

  ブルームバーグ・ニュースとのインタビューでもローゼングレン総裁は、米金融当局による量的緩和(QE)の資産購入拡大を自身が支持する公算が大きいものの、そのインパクトは財政行動に比べて見劣りするとの認識も示した。

  同総裁は「米10年債金利や住宅ローン金利を当局が押し下げられる範囲には限界がある。そうすべきでないと言うわけではない。金利が既にかなり低い状況では、インパクトはわれわれの望む水準よりかなり小さくなるだろう。だからこそ米金融当局者から追加財政政策の呼び掛けを耳にしているのだと思う」と述べた。

  11月3日に大統領選挙を控え、ローゼングレン総裁は追加経済対策が「選挙後まで実現しそうにない。だが、当選者が相当の刺激策の議会通過を訴えてくれると期待したい」とも述べた。米失業率については、2021年に6%を下回ることはないとの見通しも示した。

  カンザスシティー連銀のジョージ総裁はウィチタ州立大学が主催したオンライン会議で、「個人や中小企業は大型の財政支援を通じて経済活動を再開できている」と述べ、「コロナ禍が長引き、これまでに提供された資金がなくなれば、回復は失速しかねない」との懸念を示した。

  ダラス連銀のカプラン総裁はテキサス州サンアントニオの商業会議所が主催したバーチャル討論会で、「米金融当局は金融状況を緩和することはできるが、失われた所得を置き換えることはできない。それに唯一適しているのは財政政策だ」と指摘した。

原題:Fed’s Rosengren Says More QE May Lack Punch, Fiscal Power Needed (抜粋)

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