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ロンドン、欧州の株取引の中心としての日々はあとわずか-EU離脱で

  • ロンドン株取引の半分以上はEU拠点企業、数十億ユーロ流出も
  • 最良の価格得られなくなる恐れ、投資家が最大の被害者

英国が欧州連合(EU)を完全に離脱する日が近づくにつれて、ロンドンは欧州の株取引の中心としての役割を失い、それに伴い1日当たり数十億ユーロの取引もロンドンから出ていく可能性に直面している。

  CBOEグローバル・マーケッツが保管しているデータによると、ロンドン市場の株取引高の半分以上はEUに拠点を置く企業の株式が占める。英国とEUの通商交渉で問題が解決しなければ、これらの銘柄の取引はEU内に移る恐れがある。ロンドンの金融街は面目を失うが、取引が分割されることで最良の価格が得られなくなる投資家が最大の被害者だ。

  英金融行動監視機構(FCA)の国際部門責任者、ナウシカ・デルファス氏は「最も流動性の高い市場で最良の執行ができない状況は英国とEU両方の投資家にとってマイナスだ」と述べた。

  CBOEによると、8月は英国で行われた株取引の1日当たり平均125億ユーロ(約1兆5600億円)の60%に当たる72億ユーロ相当が、EU加盟国内に本拠を置く企業の取引だった。CBOEのデータはロンドン証券取引所など英国内のプラットフォームで現在処理されている取引をカバーしている。

  これまで通りに取引できるための鍵は英国の規制がEUと同等に堅固であるとEUが認定する「同等性評価」だ。これが認められるとEUのトレーダーらがロンドンで株取引を行える。しかしそう容易ではなく、EUは昨年スイスについてこの評価を撤回。スイス側も対抗措置を取り、スイスの中小型株の取引コストは撤回後間もなく約2割上昇した。

Equities Exodus

More than half of stock trading in London is at risk of shifting to Europe

Source: Cboe Europe

原題:
London’s Days as Stock Trading Hub Numbered in Brexit Deadlock(抜粋)

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