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国内勢、カナダやイタリアのソブリン債過去最大の買い越し-8月

  • 豪ソブリン債買い越しも過去2番目の大きさ-国際収支統計
  • 9月対外中長期債投資、信託勘定は2月以来の2兆円台の買い越しに

財務省が8日に公表した8月の国際収支統計によると、国内投資家によるカナダ(加)とイタリア(伊)のソブリン債(中長期債)の買い越し額が、それぞれさかのぼることができる2005年以降で最大となった。

  ニッセイ基礎研究所の上野剛志シニアエコノミストは、「8月は外債投資の主軸の米債が買われなかった。米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて米債を手控える動きの中、その代替としてイタリア、カナダ、オーストラリアの債券などが幅広く買われた」と指摘した。

ハイライト
  • 加ソブリン債投資は2988億円の買い越しーそれまでの最大は06年1月の2493億円
  • 伊ソブリン債投資は5242億円の買い越しー2カ月連続で過去最大を更新
  • 豪ソブリン債投資は5545億円の買い越しー過去最大を記録した5月の6434億円に次ぐ買い越し額
  • 米ソブリン債投資は7229億円の売り越しー3カ月ぶりの売り越し

  国内投資家のカナダ債投資についてNBCフィナンシャルマーケッツ・アジアのディレクター、デービッド・ルー氏(香港在勤)は「利回りを求める投資家の視野が、オーストラリアやイタリアに限らずカナダにも広がったということだろう」と分析。ソブリン債の中でも州債に対する需要が高かったとし、「カナダ国債に対してスプレッドが乗っている点や、格付けが良いところ、流動性が確保できることなどが魅力になったと思う」と述べた。 

  

カナダ・ソブリン債への投資が過去最大に

  9月分の投資家部門別対外証券投資(中長期債)は、全体で6094億円の買い越しと、単月の買い越し額としては昨年11月以来の低水準となった。

ハイライト
  • 信託銀の信託勘定は2兆812億円の買い越し-2兆円台は、今年2月以来
  • 生保は7888億円の売り越し。売り越しは3カ月連続で、規模としては今年3月以来
  • 銀行等および信託銀の銀行勘定は8441億円の売り越し。5月以来の売り越し額

  ニッセイ基礎研の上野氏は、「例えば年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は6月末時点で、外国株式がポートフォリオの目安の25%を超える一方、外債は4月に引き上げた影響もあって25%に届いていない」と指摘。その上で「GPIFだけには限らないが、外株のポートフォリオは基準をオーバーしていると思われ、そのリバランスが入ったと思う」と述べた。

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