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ドルは106円前後、リスク選好の円売りとドル売り交錯-米支援策期待

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=106円前後で推移。米財政支援策の部分的合意への期待を背景にリスク選好の円売りとドル売りが交錯した。日中は米副大統領候補者の討論会をにらみながらの展開となったが、民主党のバイデン陣営が引き続き優勢との見方もリスク選好の流れを支えた。

  • ドル・円は午後3時36分現在、前日比ほぼ横ばいの105円99銭。一時106円10銭と前日に付けた9月14日以来の高値(106円11銭)付近まで強含んだ後は失速
  • 円は主要10通貨全てに対して売り優勢。ドルも円以外の通貨に対して軟調
ドル・円は約1カ月ぶり高値付近

市場関係者の見方

上田ハーロー外貨証拠金事業執行担当役員の山内俊哉氏

  • 米経済対策の協議停止でいったん奈落に落とされたが、市場は小出しでも話は進んでいくという捉え方になっている
  • 米民主党のバイデン候補は増税すると言っているが、足元では景気刺激で経済を支えざる得ないので、市場はポジティブな方に捉えている
  • ドル・円については、日本の個人投資家などが売り始めている感じで、106円前半ではどうしても伸びきれない

しんきんアセットマネジメント投信の加藤純チーフマーケットアナリスト

  • 討論会の後、結果的にはハリス氏が優勢な感じで、大統領候補討論会に続いて情勢に変化はない
  • 全体的にリスク選好の円売りの方がドル売りより勝り、ドル・円が少し上がってきたところで討論会も終わり、流れは変わらないという見方でいったんポジション調整が入っているイメージ

三菱UFJ銀行の丸山元気上席調査役(ニューヨーク在勤)

  • 民主党に傾くと少しリスクオフ・円高、共和党だとリスクオン・円安というのが一般的な流れだったが、相場は民主党が上院も取り返し、バイデン氏勝利でねじれも解消するというストーリーで動き出しており、今回ハリス氏が優勢になってもメインシナリオに近いので、リスクオフになるイメージもない
  • むしろ民主党が圧勝すると、大統領選の長期化シナリオがはく落していき、相場的には安定してリスクオンになるかもしれない

背景

  • 民主党のペロシ米下院議長は7日、ムニューシン財務長官と電話で協議し、航空会社支援に的を絞った個別法案の下院通過を排除しない考えを示唆。両氏は8日も協議する予定
  • トランプ大統領は6日、航空会社支援や個人への直接給付などを含む個別の法案が議会を通過すれば、直ちに署名する用意があるとツイート
  • 7日の米国株は部分的な支援策への期待から反発。8日アジア時間の米株価指数先物も上昇し、日経平均株価は前日比224円高で終了
  • 米大統領選に向けた最新の世論調査では、民主党候補バイデン前副大統領が激戦6州で共和党の現職トランプ大統領をリード。FOXニュースの世論調査ではバイデン氏が全米でトランプ氏を10ポイントリード
  • 副大統領候補のテレビ討論会後にCNNが実施した調査では、59%対38%で民主党カマラ・ハリス上院議員が勝利したとの見方が多数
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