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世界の金持ちを待ち受けるのは「大々的な二極化」か-UBS

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)はテクノロジーとヘルスケア関連の富豪の資産を増大させた。これは、より恒久的なトレンドの始まりかもしれない。

  新型コロナショックはデジタル技術やその他のテクノロジーソリューションを提供する者にとって、チャンス拡大のきっかけになり得る。一方、昔ながらの業界の富豪は苦戦するかもしれない。UBSグループとプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が7日のリポートで指摘した。

  同リポート「ビリオネア・インサイツ」によれば、「イノベーションを起こす者や既成の枠組みを壊す者、経済の中で創造的破壊を演出する者は引き続き富を増やしている」一方で、「娯楽や金融サービス、素材、不動産セクターの純資産は他の分野に後れを取っている」という。

  ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、世界的なコロナ不況にもかかわらず、世界の富豪トップ500人の合計資産は年初に比べ8130億ドル(約86兆円)増えている。  

  UBSのリポートによれば、億万長者の合計資産は7月に10兆2000億ドルと2017年末の8兆9000億ドルから増えていた。増加の大きな部分はテクノロジーとヘルスケア関連で、こうした富豪の資産はそれぞれ43%と50%増えた。娯楽、素材、不動産、金融の業界では資産の伸びは10%かそれ以下だった。

  UBSの世界ファミリーオフィス部門最高投資責任者(CIO)のマクシミリアン・クンケル氏は、新型コロナ後の世界は「負債がいっそう膨らみ、よりデジタル化され、グローバル化の度合いは後退する。これらすべてが、ここ数カ月のトレンドを強めるはずだ」と述べた。

  調査は43市場の2000人余りの億万長者を対象とし、富裕層資産の98%をカバーしていると、UBSとPwCが説明した。

  アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス氏やテスラのイーロン・マスク氏の資産増大は、米景気悪化と失業増の中で耳目を集めるが、こうした人々こそが経済を回復に導くのかもしれない。「嵐が過ぎていく中で、新世代の起業家は経済をデジタル化し、新たな息を吹き込み、革命を起こす公算が大きいと見受けられる」とリポートは指摘した。

原題:
‘Great Polarization’ May Be Next for World’s Rich, UBS Says (1)(抜粋)

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