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トランプ大統領の景気対策協議停止、米連邦準備制度の行動に道開く

  • QE拡大の可能性を高める-エバコアISI
  • トランプ氏の決定は財政刺激を遅らせるだけ-オアンダ

トランプ米大統領が追加景気対策パッケージに関する交渉を停止させたことで、米連邦準備制度による一段の行動の可能性が高まったとの見方を、ストラテジストらが示した。

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  トランプ氏の動きに驚愕(きょうがく)する声もある一方、景気悪化の責任を民主党に負わせようとする選挙戦略の一部だとの見方もある。追加の景気刺激策をおおむね織り込んでいたウォール街は再考を迫られた。

  エバコアISIの米公共政策担当責任者サラ・ビアンキ氏は交渉停止について、「米金融当局が量的緩和(QE)プログラムを拡大する可能性を高める」と指摘し、12月にプログラムを景気の状況に基づく内容に移行させ購入対象は期間がより長めの債券に軸足を置くとの見方を示した。

  また、第4四半期に景気の勢いがひどく衰え大統領選後に財政刺激の見通しが引き続き厳しければ、「QEのペースを月1200億ドル(約12兆7000億円)から1500億-1600億ドルに引き上げる可能性もある」と付け加えた。

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  オアンダのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「選挙前に景気対策が取りまとめられる望みは限られてはいたが、薄商いがリスク回避を増幅させた」と指摘。「トランプ氏は経済への責任を民主党に押し付ける戦略を強化している」とした上で、「トランプ氏の決定は財政刺激を遅らせるだけで、金融当局が追加緩和で対応する公算は大きいだろう」と述べた。

  また、RBCキャピタル・マーケッツのエコノミスト、トム・ポーセリ、ジェーコブ・オウビナ両氏は6日のリポートで、トランプ大統領の行動は株式相場にモメンタムを与える観点で理にかなっていないと指摘。民主党から「最後の瞬間の譲歩を引き出すためのはったりかもしれないとすら考えた」とコメントした。

原題:
Trump’s Stimulus Shock Seen Opening the Door for More Fed Action(抜粋)

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