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ECB、追加の景気刺激策を促す-コロナ禍での景気回復が失速

更新日時
  • ラガルド総裁は政府支援の打ち切りによる「崖効果」を懸念
  • インフレの持続的引き上げには追加金融支援が「賢明」も-レーン氏

欧州中央銀行(ECB)のトップ2人が追加の金融・財政策の必要性を示唆した。ユーロ圏経済は新型コロナウイルス感染拡大による打撃からの回復を維持することに苦戦している。

  ラガルド総裁は、政府支援が早過ぎる時期に打ち切られた場合の「崖効果」が最大の懸念材料だと述べた。チーフエコノミストのレーン理事は、物価を持続的に引き上げるためには追加の金融支援が「賢明」となり得るとの見解を示した。

  フランスの国立統計経済研究所(INSEE)によれば、同国の経済成長率は今年第4四半期には0%と予想されている。他国と同様にフランスでも新型コロナの感染が再拡大し、市民生活や移動に新たな制限が設けられている。

  ラガルド総裁は1日に録音されたインタビューで、「春の終わりから夏の初めごろには回復が見られたが、新型コロナ封じ込めのために当局が取らざるを得ない措置が影響を及ぼすことを今は懸念している」と語った。インタビューは米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)主催のオンラインイベントで6日に公表された。

  総裁は「われわれ皆が希求し期待したV字型の回復の代わりに、Vが2つになるかもしれないと恐れている」と述べ、特にフランスとスペインの状況が厳しくなりつつあると指摘した。

  レーン理事は6日、ECBの経済の基本シナリオには「著しい不確実性」があると指摘、低インフレを長期間容認することは「非常に高くつく」可能性があるとの見方を示した。

  同理事は「それほどの代価を伴わない、もっと賢明なアプローチは、インフレのモメンタムを押し上げるべく金融政策をさらに緩和させることだ」と述べ、短期的には「強力な」財政対応も必要になると続けた。

Germany is the only euro-area country to record solid economic growth

原題:ECB Urges More Economic Stimulus for Faltering Pandemic Recovery

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