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アップル株のウエート、投信運用者を悩ます-今後は巻き返しの可能性

  • アップル株高を最大限に生かせるアクティブファンドは多くない
  • アップルの株価低迷時、運用担当者は比較的うまくやっている

アップル株が米S&P500種株価指数に占めるウエートの前例のない大きさが、投資信託の運用担当マネージャーを悩ませている。投信が問題を抱えるのは7-9月期に見られたアップル株の上昇時だ。

  大型株投信で7-9月にベンチマークを上回る成績となったのはわずか27%と、バンク・オブ・アメリカ(BofA)が1991年にデータ収集を開始してから7-9月としては最も割合が小さかった。成績不振の理由はさまざまだが、同行のサビタ・スブラマニアン氏らストラテジストは、投信がアップル株を十分に保有していないことが重要な要因だと指摘する。

  アップル株の7-9月の上昇率は27%と、S&P500種のほぼ3倍。同指数の構成銘柄でアップルより大きく値上がりしたのは33社だけだ。

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  銘柄などの選択もしくは規制上の制限によって、アップルの株高を最大限生かせるアクティブファンドは多くない。S&P500種をベンチマークとし、運用資産5億ドル(約528億円)以上の株式ファンド約200本を対象としたブルームバーグの集計データによれば、アップル株保有がS&P500種における同銘柄のウエート6.6%よりも小さいファンドは8割に上る。これらのファンドの7-9月リターンはプラス7.1%と、S&P500種に1.3ポイント劣っていた。

  BofAデータはまた、同時期にベンチマークより良い成績を残した成長重視のグロースファンドはわずか2割で、アップル株保有の小ささが足を引っ張ったことも示している。

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  興味深いことに、アップルの株価低迷時はファンドマネジャーは比較的うまくやっている。アップル株は先月売り込まれ10%安となったが、BofAデータによると、ベンチマークより成績が良いファンドは6割に増えた。

  スブラマニアン氏は景気回復に伴い市場参加が広がる公算が大きく、アクティブファンドにとって良い兆しだとみている。最近の流れが「今後数カ月続く余地が大きくなっており、今度はアクティブマネジャーのパフォーマンスを押し上げる可能性がある」と分析している。

原題:Apple Cements Status as the Only Stock That Matters for Managers(抜粋)

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