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米経済対策の合意に期待、トランプ氏の容体は依然リスク-市場関係者

  • 議会とホワイトハウスが選挙前に追加経済対策で合意する公算強まる
  • トランプ氏が5日退院できるか注目、民主党圧勝観測でドル安加速も

5日の市場は新型コロナウイルスに感染したトランプ米大統領の病状を巡る懸念の後退と米追加経済対策での合意への期待を背景に堅調に推移しているが、ストラテジストらによると、トランプ氏の容体は依然としてリスクだという。

  ストラテジストらは、トランプ大統領の新型コロナ感染判明を受けて議会とホワイトハウスが、パンデミック対応の救済策で選挙前に合意する可能性が高まったとみている。また、民主党の勝利確率の変化がドルに影響し得るほか、経済対策で合意がまとまれば景気敏感株に追い風になるとの見方も示した。

  トランプ氏の担当医らは4日、大統領の経過が良好で早ければ5日に退院の可能性もあると述べた。ただ、矛盾する説明も出ており、病状を巡る疑念は根強い。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、トランプ氏の容体が当初考えられていたよりも軽症とみられることから、リスクセンチメントはさらに改善する可能性があると指摘。一方で、実際にトランプ氏が5日に退院するかどうかに注目する必要があり、退院しなければ市場に再び大きな波乱を引き起こし、安全資産を買う動きにつながるだろうと予想した。

  ザック・パンドル氏らゴールドマン・サックス・グループのストラテジストは4日のリポートで、最新の動向が投票や最終的な結果にどう影響するか分からないとした上で、バイデン前副大統領率いる民主党が圧勝する確率を高める変化があればドル安が加速する一方、トランプ大統領再選に有利な展開となればドル相場を押し上げるとの見通しを示した。

  エバコアISIのストラテジスト、デニス・デブシェール氏は4日のリポートで「約1兆7000億ドルの経済対策と民主党の選挙圧勝の確率は高まっており、成長見通しを支えている」と指摘。こうした状況は目先、バリュー株と景気敏感株の「重要な」サポートになるだろうと付け加えた。

原題:
U.S. Stimulus Prospects Buoy Strategists Wary of Trump Prognosis(抜粋)

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