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新興国市場からの9月資金流出、テーパータントラムに匹敵-IIF

  • 新型コロナ感染拡大と米大統領選が新興国市場への資金フローを圧迫
  • 9月は新興国市場債券が129億ドルの純流入、株式は約108億ドル流出

米大統領選の先行き不透明感がリスク回避を助長し、新興国市場から投資家が退出しようとしている可能性があると国際金融協会(IIF)が指摘した。

  IIFのエコノミスト、ジョナサン・フォーチュン氏は「新興国市場で大きな『リスクオフ』の流れが生じつつある状況が、われわれのデータから読み取れる」と説明。 9月最終週の新興国市場からの高頻度アウトフローは、2013年の「テーパータントラム」にほぼ匹敵すると分析した。

Risk-Off Signal

Investors pulled $10.8 billion from EM stocks in September, most since March shock

Source: Institute of International Finance

Note: Data show net non-resident purchases of EM stocks and bonds

  市場のボラティリティーやドル相場回復に加え、新型コロナウイルス感染拡大と米大統領選が新興国市場への資金フローを圧迫している。9月は新興国株の指標であるMSCI新興市場指数が1.8%、ブルームバーグとバークレイズの新興国ドル建てソブリン債指標が1.9%それぞれ下落。いずれも月間ベースの下げは3月以来となる。

  IIFのデータによると、9月の非居住者ポートフォリオのフローは、新興国市場の債券が129億ドル(約1兆3500億円)の純流入、株式は約108億ドルの流出だった。フォーチュン氏によれば、債券と株式の資金フローの乖離(かいり)が拡大しているという。

原題:
Emerging Markets May Be Heading for ‘Risk-Off’ Flows, IIF Warns(抜粋)

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