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「来年まで家賃無料」マンハッタンの家主が需要喚起で大盤振る舞い

  • アパート供給過剰に直面の家主、賃貸契約者向けの特典を大胆に宣伝
  • NY市内で物価最高のマンハッタン、空室率は過去最高の5.1%

「2021年まで家賃の支払い不要」。こんな広告がニューヨーク市の賃貸アパートを掲載したリレーテッド社のウェブページに表示されている。

  マンハッタンで賃貸事業を行うストーンヘンジは、一部住戸について「3カ月家賃無料」の物件を掲載。さらに、自転車シェアサービス会員権やアメリカン・エキスプレス(アメックス)のギフトカードも賃貸契約する学生や卒業生に提示している。

  新型コロナウイルス危機で都市から脱出する動きが広がる中で、アパートの家主は空室を埋めようとさらに必死だ。もはや手の内を見せることにためらいはない。数カ月前までは目立たない形で提示していた寛大な特典を、インターネットを閲覧する誰の目にも入るよう大胆に宣伝している。

Frank Gehry's 8 Spruce Street

ブルックフィールド・プロパティーは、高層マンション「ニューヨーク・バイ・ゲーリー」の物件を3カ月無料に

写真家:オリバーモリス/ハルトンアーカイブ

  不動産ブローカー、コーコラン・グループのゲーリー・マリン最高執行責任者(COO)は、「もう隠すことはできない。家主は『あれこれ駆け引きするよりも最初から正直に言いたい。そうしなければテナントを失う』と話している」と語った。

  在宅勤務する人が依然として多く、飲食店は大方休業し、学校もほとんどオンライン授業となる中、ニューヨーカーが市内で最も物価の高いマンハッタンにとどまる理由はほとんどない。不動産鑑定のミラー・サミュエルと仲介会社ダグラス・エリマン・リアルエステートによれば、マンハッタンの賃貸物件は先月急増し、1年前の2倍強。昨年8月に2%弱だった空室率は過去最高の5.1%に達している。

マンハッタン賃貸物件の供給急増、空室率は過去最高-ロックダウンで

原題:
Manhattan Landlords’ Latest Lure: Free Rent Until Next Year (1)(抜粋)

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