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ヘッジファンドの顧客、ESG投資のリターンに確信持てず-IPM

  • 約2600億円規模のIPMで最高顧客責任者を務めるホーレス氏が指摘
  • ESGの間の妥協点のようなものがまだよく理解されていない

スウェーデンのヘッジファンド運用会社IPMによれば、顧客は持続可能投資戦略に資金を投じたいと考えているが、リターンと両立できるかどうかについて確信が持てずにいる。

  25億ドル(約2600億円)規模のIPMでマネジングディレクターと最高顧客責任者を兼ねるセルジュ・ホーレス氏は、「環境・社会・ガバナンス(ESG)」に基づいた投資に切り替えた場合のリターンへの影響について、十分な情報がないと説明する。

  「例えばロングショート戦略ポートフォリオでのリスクとアルファ(ベンチマークを上回るリターン)、ESGの間の妥協点のようなものがまだよく理解されていない」と電子メールでコメントした。

  IPMは責任投資原則(PRI)に署名している約3000の運用会社やオーナーの1社。代替リスクプレミアム戦略構築のために最近、ゴールドマン・サックスからポートフォリオマネジャーを採用した。IPMは「マクロおよびミクロの両レベルでESGファクターを組み込む」とホーレス氏は分析。

  IPMは昨年、CMEグループとバークレイヘッジによって、期間5年について最良の大型商品投資顧問業者(CTA)に選ばれた。しかしIPMのシステマティックマクロ戦略は3年連続で損失を出している。2019年には環境の厳しさを理由にバリューベースのロングオンリー株式事業を縮小した。

  顧客は「絶対的リターン戦略からの約束されたアルファを犠牲にすることをためらっていて、ESG投資に「踏み込んでこない」との認識もホーレス氏は示している。

原題:A Hedge Fund Boss Explains the Trouble With Ethical Investing(抜粋)

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