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【債券週間展望】長期金利に低下圧力、米トランプ大統領コロナ陽性で

10月第2週(5日-9日)の債券市場では長期金利に低下圧力が掛かると予想されている。米トランプ大統領が新型コロナウイルス検査で陽性になったことを受けて、大統領選に向けて不透明感が強まり、リスク回避の買いが入りやすいことが背景にある。

市場参加者の見方

◎バンク・オブ・アメリカの大崎秀一チーフ金利ストラテジスト

  • トランプ大統領が早めに回復するのか、回復して戻ってくると逆に票を集めるのか、ブラジル大統領や英首相の例もあるので選挙は分からない
  • 円高に振れており、リスクオフの流れから、円金利にも低下圧力が掛かりやすくなったことは事実
  • ただ、10年金利がマイナスになるとも思えない上、これで30年債入札が好調になるわけでもないだろう
  • 30年入札は0.65%に近付けば需要も高まるが、9000億円と発行も多く、期初で投資家が様子見になればスティープ(傾斜)化しやすい
  • 長期金利の予想レンジは0.01%~0.04%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト

  • 大統領選に向けた討論会など、スケジュールが不透明になったという意味ではリスク回避の動きになりやすい
  • トランプ氏が大統領選で不利になるかどうか現時点では分からず、決め打ちはできない
  • 下期に入ったが、先行きの不透明感は強く、投資家が動きづらい相場環境は続いている
  • 投資家の押し目買い姿勢は確認されているが、現状の利回り水準では積極的に上値を買い進む動きも限られよう
  • 長期金利の予想レンジはゼロ%~0.04%


国債入札予定

対象年限発行予定額
  6日30年9000億円程度
  8日5年2.5兆円程度

日銀オペ予定

対象年限直近の通知額
  5日1-3年4200億円
5-10年4200億円
  7日3-5年3500億円
  9日1-3年4200億円
5-10年4200億円
25年超300億円

主な材料

  • 5日:日本銀行の黒田東彦総裁、全国証券大会であいさつ
  • 6日:パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長、講演
  • 7日:ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、講演
  • 7日:米連邦準備制度理事会(FRB)議事要旨(9月15、16日開催分)
  • 7日:米副大統領候補の討論会
  • 8日:日銀支店長会議、黒田総裁あいさつ、地域経済報告(さくらリポート)公表
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