米新規失業保険申請、予想以上に減少もなお高水準-回復緩慢
Katia Dmitrieva
更新日時
先週の米新規失業保険申請件数は、市場予想より少なかった。企業が新型コロナウイルスの感染再拡大への対応を迫られる中、労働市場は緩慢なペースで回復を続けている。
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先週分のデータには留意すべき点がある。全米で最も人口が多いカリフォルニア州が申請件数、継続受給者数のいずれもで前週と同じ数字を報告した。州当局がシステム更新と申請未処理分への対応のため2週間、新規の申請受け付けを停止したためだ。
新規失業保険申請件数は労働市場の緩やかな改善を反映してはいるものの、新型コロナのパンデミック(世界的大流行)前の水準は大きく上回ったままだ。
ハイ・フリークエンシー・エコノミクスのチーフ米国エコノミスト、ルビーラ・ファルキ氏は1日のリポートで、「雇用が回復しつつある一方で雇用喪失も増えており、労働市場の緊張が続いていることを示している」と指摘した。
申請件数(季節調整前ベース)は州別に見ると、フロリダやテキサス、ジョージアなどで減少。一方、メリーランドやニュージャージー、イリノイなどで増加した。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:U.S. Jobless Claims Drop While Remaining Above Pre-Virus Level(抜粋)U.S. Weekly Jobless Claims Fell 36K to 837K; Est. 850K(抜粋)
(統計の詳細やエコノミストの見方を追加して更新します)
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