コンテンツにスキップする

米大企業で吹き始めた人員削減の風、経済的痛みは一段と深刻化へ

  • ディズニーを皮切りに24時間で幅広い業種の米企業が相次ぎ削減発表
  • 2日には11月3日の大統領選挙前で最後の雇用統計が発表される

わずか24時間ほどの間に米大手企業が相次ぎ発表した人員削減計画は、世界経済の回復にとって危険信号だ。1日発表の新規失業保険申請件数と2日発表の9月雇用統計でも、米労働市場の改善が限定的であることが示されるとみられる。

  ウォルト・ディズニーは9月29日遅く、低迷する米リゾート事業で従業員2万8000人をレイオフすると発表。その後、エネルギーから金融まで幅広い業種の米大手企業から人員削減計画の発表が続いた。

  米国で4番目に大きい自動車保険のオールステートは翌30日、全従業員の約8%に相当する3800人を削減すると発表ゴールドマン・サックス・グループは全従業員の1%に当たる約400人を削減する計画に乗り出すことが明らかになった。事情に詳しい複数の関係者が語った。

ウォルト・ディズニーは米テーマパーク事業で2万8000人をレイオフする

出典:ブルームバーグ)

  これらの発表は、新型コロナ禍からの景気回復がすでに鈍る中、米経済に一段の逆風が吹くことを示唆するものだ。1日に発表される新規失業保険申請件数は高止まりが見込まれている。2日には11月3日の大統領選挙前で最後の雇用統計が発表されるが、9月の非農業部門雇用者数の増加は、8月に比べて約50万人少ない水準にとどまると予想される。

米航空業界、1日から大規模レイオフへ-政府支援の期限切れ迫る

  ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当シニアエコノミスト、ブレット・ライアン氏は「雇用喪失は最初はサービス業に集中していたが、どんな不況時でも企業は利益率を確保しようとするため、より多くの削減が生じるようになる」と指摘。今後は比較的大きな企業も人員の規模を見直し始めるとの見方を示した。

  これは何も米企業に限った話ではない。英蘭系石油大手ロイヤル・ダッチ・シェルは原油価格の下落で数十億ドルのコスト削減を余儀なくされる中、最大9000人の雇用を減らす方針を発表。独自動車部品メーカーのコンチネンタルは、世界全体で計3万人を削減もしくは配置転換する計画を監査役会が承認した。

原題:One Day, Thousands of Job Cuts: Economic Pain Is Deepening (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE