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米自動車販売、コロナ禍の低迷脱却の方向-9月小売り前年比増か

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  • 9月は季節調整済み年率換算で1570万台の予想-JDパワー
  • 中古車値上がりも消費者にとって新車市場の魅力高めたとの見方

自動車メーカーは今春陥った落ち込みから脱しつつある。低金利に加えコロナ禍で自家用車の利用が広がっていることを背景に米自動車販売は7-9月(第3四半期)に力強く回復する見込みだ。

  調査会社JDパワーによれば、9月の米自動車販売は季節調整済み年率換算で1570万台に達した可能性が高い。レンタカー会社などフリート(大口顧客)向けが含まれない小売り販売は9月に前年同月比で増加する見込みで、そうなれば暦上の販売日数が数日多かった2月以来となる。

  工場で生産が停止し、全米で消費者が外出自粛を余儀なくされた4月には、数十年ぶりの水準となる860万台に沈んでいた。

Wall Street & Analysts' Consensus

Estimated percentage changes in third-quarter U.S. light-vehicle sales

Source: Bloomberg News analyst survey

Note: Percentages show change from the third quarter of 2019

  自動車業界は春の生産停止で失った販売を取り返すことができそうにないが、利益率の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)やピックアップトラックなどを販売するメーカーにとってそれはさほど重要ではないかもしれない。インセンティブへの支出も生産停止に伴う在庫逼迫(ひっぱく)の影響で縮小した。

  JDパワーによると、9月の取引価格平均は過去最高の3万5655ドル(約380万円)に上ると見込まれる。小売り販売に占めるピックアップトラックとSUVの割合は9月に76%と、前年同月の72%から増加した。

  一方、消費者側から見ると、車の需要急増で中古車価格が押し上げられているため、下取り価格が上昇し、より高額な車にも手が届くようになっている。

  自動車情報サービスのエドマンズでインサイト担当エグゼクティブディレクターを務めるジェシカ・コールドウェル氏は「中古車と新車で迷う消費者にとって、中古車の値上がりも新車市場の魅力を高めた可能性が高い」と分析した。

Slow Rebound

U.S. sales of cars and light-duty trucks are gradually recovering

Source: Ward's Automotive Group

原題:
U.S. Automakers Dig Out of a Pandemic Hole as Prices Soar (1)(抜粋)

(4段落目以降に背景などを追加して更新します)
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