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ブラジルで財政悪化懸念-大統領が所得支援継続の必要性を強調

  • ボベスパ指数が続落、スワップレートは上昇
  • 政府が歳出上限のルールを放棄しようとしていると投資家は懸念

ブラジルのボルソナロ大統領は、新型コロナウイルス感染拡大で収入を失った人々に対する支援を来年も継続する必要があると強調した。投資家の間では政府が財政規律の要である歳出上限のルールを放棄しようとしているとの懸念が高まった。

  ボルソナロ氏はソーシャルメディアに投稿された動画で、「来年1月には食べるものが何もなくなってしまう約2000万人の人々のために代替案が必要だ」と指摘。2021年まで対応を先延ばしにすれば、「ブラジルで非常に深刻な社会問題が発生する可能性がある。これは社会不安を上品に言い換えた表現だ」と述べた。新型コロナウイルス対策として導入した緊急支援金の給付は今年末で終了する。

Demonstrators Gather In Support Of President Bolsonaro Amid Coronavirus Outbreak

ボルソナロ大統領

  29日のブラジル株式相場は続落し、指標のボベスパ指数は1.2%安で取引を終了。政府は裁判所の決定により命じられた支払いを制限する措置や、歳出上限の対象から外れている基礎教育開発基金から資金を利用することで新たな社会プログラムの財源を賄う可能性を示唆しており、これについては投資家や予算の専門家の間で財政規律を損なう恐れがあると受け止められている。

  財政問題によって中央銀行が利上げを強いられる可能性の高まりを織り込む形でスワップレートは上昇した。

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原題:Bolsonaro’s Social Plan Has Investors Fearing Budget Crisis (2)(抜粋)

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