コンテンツにスキップする

中国恒大、危機回避に向け一部投資家と合意-株・社債値上がり

更新日時
  • 1300億元相当のうち約863億元分の投資家が買い戻し求めず
  • 中国恒大の財務巡り銀行や債券保有者、政府高官が警戒を強めていた

中国不動産開発大手の中国恒大集団(チャイナ・エバーグランデ・グループ)は29日、来年1月に一定の条件下で買い戻しを求める権利が戦略的投資家に発生する問題で、投資家側が保有する1300億元(約2兆円)相当の持ち分のうち、約863億元分の投資家と保有継続で合意したと発表した。50兆ドル(約5285兆円)規模の中国金融システムを揺るがす恐れもあった流動性危機回避に向けて大きな一歩となる。

  中国恒大の財務を巡っては銀行や債券保有者、中国政府高官が警戒を強めていたが、投機的格付けの同社のバランスシートに大きな負担となる持ち分買い取りを避けるため、中国恒大は戦略的投資家のグループと合意に至った。残る投資家とも協議を進めている。

  中国恒大の債務は複雑に入り組んでおり、一部のアナリストからは「大き過ぎてつぶせない」と指摘もあった。

  30日の香港株式市場では、中国恒大の株価は一時18%近く上昇した後も高値圏で推移している。同社の人民元建て債も値上がり。2023年償還の元建て債は上海時間午前10時(日本時間同11時)現在、5.9%高の90.8元だとブルームバーグのデータが示している。

Size Matters

Evergrande’s web of borrowings has made it systemically important to China

Source: Bloomberg

Note: As of June 30, according to Aug. 24 letter seen by Bloomberg

  広東省に本社を置く中国恒大は来年1月31日までに主要不動産資産の深圳上場認可を得られない場合、一部の戦略的投資家に資金を返還する義務が生じ、流動性が圧迫されると地元当局に警告したと報じられた。中国恒大は臆測や「偽」文書に基づくものだと報道を否定したが、アジアの高利回り債は大幅に値下がりし、中国の一部銀行はエクスポージャーを評価するため緊急会議を開く事態となっていた。

関連記事

原題:China’s Too-Big-to-Fail Property Giant Pulls Back From Brink (1)、China Evergrande’s Yuan Bonds Jump on Investor Agreement(抜粋)

(4段落目に30日の株価と社債価格を追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE