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ウォール街金融機関に味方現る-証取データ料巡り反トラスト局長

更新日時
  • 高い取引所データ料金に市場参加者は不満、デルラヒム局長が注目
  • 銀行合併の審査ガイドライン見直しも検討中-インタビュー

ウォール街の金融機関は取引所が徴収するデータ料金の高さに長年不満を漏らしてきたが、新たな味方を得たようだ。それはトランプ政権の反トラスト局長だ。

  司法省のデルラヒム反トラスト局長はインタビューで、証券取引所が銀行や投資会社に販売するデータに注目していると述べた。また、米証券取引委員会(SEC)との最近の協力合意について同局長は、「ウォール街で反競争的行為があった場合には当局が追及することを私は確認したかった。われわれは助手席には座らないし、反トラスト法執行の対象外分野だと言うこともない」と語った。

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デルラヒム反トラスト局長

  取引所データへの注目は、金融サービス分野に対する反トラスト局のアプローチを見直すデルラヒム局長の広範囲な取り組みの一環。同局長は金融業界の伝統的プレーヤーに対抗する新技術に関する専門知識の構築を目標にスタッフを再編し、金融サービス業界に特化したチームの設置を進めている。また、銀行合併に関する米当局の審査ガイドラインの見直しも検討中。

  同局長は、懸念され得る1分野として、取引所が市場の力を使い競争を阻害していることがないかに言及した。反トラスト局がデータ提供に関連して正式調査を開始したかどうかについてはコメントを控えた。

  トランプ政権当局者はニューヨーク証券取引所(NYSE)やナスダック、CBOEグローバル・マーケッツによる市場データ料徴収の在り方に厳しい対応を講じることも辞さないとしており、デルラヒム局長の見解はその最新事例。

  この報道を受け、取引所の株価は29日に下落。ナスダックが3.2%値下がりしたほか、CBOEは2.4%安、NYSEを傘下に置くインターコンチネンタル・エクスチェンジは2%安、CMEグループは1.7%下げた。

  NYSEはコメントを控えた。CBOEは市場データ料は既にSECによる「比類なき厳しい」審査プロセスに直面しており、「米国の証券取引所の市場データ提供における競争は非常に熾烈(しれつ)だ」とする声明を電子メールで配布。ナスダックに電子メールで取材を試みたが現時点で返答はない。

  取引所の自前データの料金引き上げに対しては、ブルームバーグ・ニュースの親会社、ブルームバーグ・エル・ピーも異議を唱えてきた。

原題:Wall Street Data Pricing Under Scrutiny by Trump Antitrust Chief (抜粋)

(取引所の株価やコメントを追加して更新します)
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