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EUの大型景気パッケージに行き詰まりのリスク、議長国ドイツが警告

  • EU加盟国、資金と民主主義を結び付ける方策巡り一致できず
  • EU予算と復興基金、遅延の公算が「強まっている」-独報道官

欧州連合(EU)の1兆8000億ユーロ(約223兆円)規模の予算と景気刺激パッケージは遅れかねない情勢だと、今年下期のEU議長国を務めるドイツの担当報道官が語った。民主主義的な価値観の順守を強化する方策について、加盟国が一致できていないためだという。

  同報道官は「予算交渉のさまざまな障害が減るどころか増えている様子で、懸念を持って見守っている」と表明。「EU予算と復興基金は、遅れる可能性が強まっている」と述べた。

  EUの景気刺激パッケージには、加盟国が共同で債券を発行し財源を調達する7500億ユーロ規模の復興基金や1兆700億ユーロのEU共通予算などが含まれ、EU発足以来の深刻なリセッション(景気後退)への対処を支援する狙いがある。加盟27カ国全ての承認が必要となるが、民主主義的なチェックアンドバランスが弱い国によって資金が悪用されないようにする方法を巡り、加盟国が意見を戦わせている。

  ドイツは今週、加重ベースで過半数の加盟国が法の支配に対する違反があったと判断した場合、予算拠出を停止できるとの案を提示した。だが、ハンガリーとポーランドが拒否し、ポーランドのモラウィエツキ首相は民主主義的な価値観への懸念を装った「政治的脅迫」だと反発した。

  EUの外交官らはドイツ案を基にした合意を成立させようと、29日に続き30日も会合を開く予定。29日の会合後、ドイツの報道官は「議論がかなり二極化している」と述べた。

原題:
Germany Says EU’s Massive Stimulus Package at Risk of Stalling(抜粋)

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