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旅客回復に苦闘する航空会社、機内のコロナ感染リスク1%未満と主張

  • マスク着用と空気ろ過システムの併用で機内感染は抑制される-研究
  • 空の旅が安全と旅行者を納得させるには5年かかる可能性-IATA

米国の主要航空会社4社の最高経営責任者(CEO)と幹部が今週、旅行業界に重点を置いた会議「スキフト世界フォーラム」で発言した。バーチャル形式で行われた今年の会議では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)からの回復の行き詰まりが話題の中心となった。

  米政府の給与支援プログラムが9月末で期限切れとなるまでわずか数日となり、各社の口調は楽観よりも切迫感の方が強かった。

  アメリカン航空グループのエグゼクティブバイスプレジデント兼最高情報責任者(CIO)のマヤ・リーブマン氏は、「同時多発テロ、金融危機、事業再編、USエアウェイズとの合併、ボーイング737MAXの運航停止などを経験してきたが、今回が最大の危機だと確信を持って言える」と述べた。

Travelers At Reagan Airport As Airlines Headed For Record Weekly Gain

ロナルド・レーガン・ナショナル空港でマスクを着用した旅行客(米バージニア州アーリントン)

写真家:Andrew Harrer / Bloomberg

  ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングスのスコット・カービーCEOは、給与支援プログラムの失効に伴い一時帰休が実施されれば、パイロットら資格が必要なスタッフのライセンス失効につながりかねないと指摘。また、10万人の雇用が危険にさらされており、「ワクチンが普及するまで」事態が大幅に改善する可能性は低いと述べた。

  デルタ航空のエド・バスティアンCEOは、出張需要のかなりの部分が恒久的に失われるとの長期的な見通しを示した。

  一方、格安航空会社ジェットブルー・エアウェイズは前途に明るい兆しを見いだしており、ワクチンや大規模な検査態勢は必要ないかもしれないと指摘。同社のジョアンナ・ゲラーティー社長によると、ハーバード大学公衆衛生大学院による研究が、消費者信頼感の回復に大きく寄与する可能性がある。研究では、機内でのマスク着用とHEPA空気ろ過システムの使用を組み合わせることで、「機内での新型コロナ感染リスクは1%未満」にとどまることが判明したという。

  航空業界が支援するこのハーバード大の研究は進行中のようだ。一方、米疾病対策センター(CDC)が今週公表した暫定データでは、米国で1万1000人が航空機内で新型コロナウイルスにさらされた可能性があることが示されている。

  空の旅が安全だと旅行者を納得させるには5年かかる可能性があると、国際航空運送協会(IATA)は指摘している。

Airline Industry Continues To Be Economically Devastated By Coronavirus Pandemic

アメリカン航空のフライトに搭乗する顧客

写真家:Sandy Huffaker / Getty Images North America

原題:Less Than 1% Chance of Catching Covid-19 Flying, Says JetBlue(抜粋)

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