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ヘッジファンドに人気のキャリー取引、BNPが縮小-米大統領選控え

  • ブルームバーグのキャリー取引の指数は今四半期に入り約2.6%低下
  • 米大統領選を巡る懸念でドル需要増加、投資家は高リスク通貨を売却

資産運用会社BNPパリバ・アセット・マネジメントは、米大統領選を控えてボラティリティーが上昇する中、キャリー取引を選好する姿勢を見直し、新興国通貨のポジションを縮小している。

  同社の通貨責任者モントチル・ポジャリーブ氏は、11月3日の米大統領選前後に大きなポジションを取るのを避けるため、今月に入り保有する南アフリカ・ランドを売却した。

  ドルを借りて高利回り通貨建ての証券を購入するキャリー取引は、今年のより早い時期には利益が出る取引だった。しかし、マクロヘッジファンドの主な収益源であるこの戦略は、最近になって打撃を受けた。

  米大統領選の結果判明が遅れる可能性や、欧州での新型コロナウイルス感染者数の増加を巡る懸念から、安全資産とされるドルの需要が高まり、投資家は高リスク通貨を売却。米大統領選前後には混乱がさらに強まることが予想され、外為市場のボラティリティーの指数も上昇し始めている。

  ポジャリーブ氏は「大統領選に近づく中、高いボラティリティーが予想されるが、これはキャリー取引にとって良いことではない」と指摘した。

Price swings in emerging market currencies touch highest since June

  9月の早い時期に新興国通貨が対ドルで上昇したにもかかわらず、ポジャリーブ氏はランドの利益確定売りを決めたほか、他の新興国通貨の保有も縮小した。

  これは賢明な動きだった。MSCI新興国通貨指数は先週に週間ベースで3月以来の大幅な下げを記録した一方で、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は2カ月ぶりの高値を付けた。ドルはこのままいけば月間ベースで6カ月ぶりの上昇となる。ブルームバーグGSAM・FXキャリー取引指数は今四半期に入り約2.6%低下している。

原題:
Trade Beloved by Hedge Funds Axed by BNP Over Election Jitters(抜粋)

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