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ニコラ創業者の失墜、フィデリティなど初期投資家の懸念が現実に

  • 初期投資家は今年3月の時点でミルトン氏に関する懸念を表明
  • GMの持ち分の価値は提携発表の時点から半分以上目減りした

電動トラックメーカーの米二コラに対しては、すでに今年3月時点で初期投資家が懸念を表明していた。空売り投資家が同社に対する疑問を投げかけ、創業者が辞任に追い込まれるかなり前の段階だ。

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  フィデリティ・インベストメンツをはじめとする投資家は、大きな野望や自慢話を口にする二コラ創業者トレバー・ミルトン氏には、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)のようにビジョンを製品として現実化する力が欠けていると懸念していた。

  事情に詳しい関係者によると、これら投資家は二コラの6月の新規株式公開(IPO)前にミルトン氏をCEO職から解き、同氏の父親を取締役会から外すよう働き掛けていたという。それが実現するとミルトン氏の肩書は会長だけとなり、今月に入ってその会長の座も失った

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  こうした内幕は、米ゼネラル・モーターズ(GM)が二コラの株式20億ドル(約2100億円)相当を取得する数カ月前から、ミルトン氏の過去が初期投資家にとって心配の種だったことを示している。事情に詳しい関係者によると、GM側はミルトン氏のビジョンや資金調達力に魅力を感じており、同氏の経験不足が両社の提携に与える悪影響は同氏が実務を離れることで避けられると感じていたという。しかし、空売り投資家が問題を指摘して以降、二コラに関するネガティブな報道が相次ぐ中で株価が急落するなど、同提携はリスクの高さが露呈している。

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トレバー・ミルトン氏

出典:ニコラモーターズ

  二コラが事業を安定化させて投資家の信頼を取り戻せるかどうかは、GM副会長などを務めた経歴を持つスティーブン・ガースキー新会長と、マーク・ラッセルCEOの双肩にかかっている。

  GMとの取引は当初、9月30日に完了する予定だった。GMは取引を最後まで実行する計画だと述べているが、事情に詳しい関係者によると、時期は変更される可能性がある。また、英BPは、二コラが販売を希望する燃料電池トラック用の水素ステーション網での提携協議を続けているが、交渉ペースは鈍化しているという。非公開情報であることを理由に関係者が匿名で語った。

  BPとGMはともにコメントを差し控えた。

Nikola shares continue to fall from record after chairman resigns

  28日の米株市場でニコラの株価は一時8%余り下落。IPO以降の下落率は一時45%を超えた。GMの持ち分の価値は、両社の提携が発表された9月8日時点から半分以上も目減りしている。

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電動トラックの「ニコラ・ツー」

出典:ニコラモーターズ

原題:
Nikola Founder Milton’s Fall Reveals What His Backers Feared (1)(抜粋)

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