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ブラジル通貨が急落、社会プログラム計画復活で財政規律維持に疑問符

  • レアルは一時2%安-中央銀行が下支えのため市場に介入
  • 「シチズン・インカム」計画で歳出上限ルールが危うくなるとの観測

ブラジルのボルソナロ大統領は、財政規律を損なう恐れがあると投資家が懸念する社会プログラムの導入計画を復活させた。これを受け、28日の外国為替市場では緊縮財政の要である歳出上限のルールが危うくなるとの観測でブラジル・レアルが急落、中央銀行は自国通貨下支えのため市場に介入した。

  レアルは一時2%下げた。政府が「シチズン・インカム」に名称を変更した社会プログラムの財源について、裁判所の決定により命じられた支払いを制限する措置や、歳出上限の対象から外れている基礎教育開発基金から資金を利用することで賄う可能性を示唆したことが背景。

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ボルソナロ大統領

  ボルソナロ大統領は、閣僚や連邦議会議員との会合後、「われわれは歳出上限を尊重し、財政責任を担いながら財源を探している」と説明し、数日中に緊急法案を議会に送る意向を示した。 「ブラジルが信頼できる国だと社会や投資家に示したいと考えている」と述べた。

  政府支出の増加に制限を設ける歳出上限は憲法で定められており、社会プログラムの財源確保はボルソナロ大統領にとり頭痛の種となっている。新型コロナウイルス対策として導入した緊急支援金の給付がまもなく終了するため、多くの国民への支援を継続するためには代替案を見つける必要がある。

  ブラジルではコロナ関連の死者数が14万人を超えているが、こうした現金給付が大統領の支持率を記録的な水準に押し上げてきた。

原題:Brazilian Markets Tumble as Bolsonaro Revives Social Program (2)(抜粋)

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