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米国は経済的機会の格差に対処を、景気回復まだら模様-地区連銀総裁

  • コロナ禍が低賃金労働者に偏って影響-クリーブランド連銀総裁
  • メスター総裁、20年末の失業率7-8%と予想-インフレ率1%強へ

米クリーブランド連銀のメスター総裁は28日、米国が経済的機会の格差に対処しない限り、米経済は潜在力を発揮できないと述べた。

  メスター総裁はウエスタンペンシルベニアのアフリカン・アメリカン商業会議所主催のオンラインイベントで講演し、「残念ながら、今の米経済は全ての人に同じ機会を提供しているわけではない」と指摘。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の悪影響が低賃金で黒人やヒスパニック系の労働者などの脆弱(ぜいじゃく)なコミュニティーに偏って影響を及ぼしていると述べた。

Federal Reserve Jackson Hole Economic Symposium

メスター総裁

写真家:David Paul Morris / Bloomberg

  同総裁は「人々が自身と家族を貧困から脱却させる機会を持ち、体系的な人種差別が機会を制限せず、すべての人々が完全に参加できる包摂的な経済を促進するための行動が取られない限り、米経済は最大の潜在力を発揮できず、米国にとってマイナスとなる」と語った。

  その上で総裁は、地域レベルでの投資を優先し、貧困層地域向けにブロードバンド・インターネットサービスや質の高い教育、金融サービスへのアクセスを増やすことで米国は前進できるとの見解を表明した。

  講演後の質疑応答では、新型コロナのパンデミックの打撃によるまだら模様の景気回復は「しばらくの間」続く公算が大きいとし、一部セクターが好調な一方で、小売りや商業用不動産といった業種は引き続き厳しい状況に置かれるとの見方を示した。

  同総裁はまた、議会による財政支援の必要性を再び訴えた上で、生き残りに苦戦する企業がある一方で、追加支援パッケージの可能性は後退しているとの認識を明らかにした。

  講演後の記者との電話会見では、2020年末の失業率を7-8%、インフレ率は1%を若干上回ると総裁は予測。米金融当局が債券購入についてさらなるガイダンスを近く提示する可能性を問われると、政策は現時点で「うまく調整されている」とし、「追加の資産購入の形での緩和策が必要かどうかを予測することは、現時点では時期尚早」であると答えた。

原題:Fed’s Mester Says U.S. Must Do More to Promote Economic Equality (抜粋)

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