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ECB、予防的行動の必要性巡り理事が対立見解-次の一手は紛糾か

  • パネッタ氏、予防的対応に積極姿勢-メルシュ氏は緩和の「逆」示唆
  • ECB、次の意見集約に向けプロセスが始まったばかり-JPM

欧州中央銀行(ECB)の役員会では、景気減速を防ぐために早期に追加の金融緩和措置を打ち出すべきか、必要性を示すより強い証拠を待つべきかを巡り意見が対立している。

Federal Reserve Jackson Hole Economic Symposium

パネッタ理事

  パネッタ理事は先週、「政策対応が遅過ぎたり、気後れが過ぎたりする結果、最悪のシナリオが実現する危険に比べれば、過剰反応のリスクははるかに小さい」と発言。予防的に追加措置を打ち出す見通しを提起した。

  チーフエコノミストのレーン理事も、景気の最悪期は過ぎたとはいえインフレ回復のためには一段の措置が必要だとの考えだ。先週は「潤沢な」刺激策が依然必要だとツイ-トした。

ECB's inflation goal is `below, but close, to 2%'

  これに対しメルシュ理事は、下振れリスクは縮小したとし、生産にも物価にも悪化は見られないとブルームバーグとのインタビューで語った。見通しの大きな改善は金融緩和の「逆」を促すべきだとすら発言した。

Key Speakers At The ECB And Its Watchers Conference

メルシュ理事

写真家:アンドレアスアーノルド/ブルームバーグ

  ピクテのチーフストラテジスト、フレデリック・デュクロゼ氏は「予防的に行動したいグループと事後的に対応したいグループの間で、水面下の対立がくすぶっている。不透明な状況になるたびにこの種の対立が再燃する可能性がある」と述べた。

  総裁、副総裁を含む6人の役員会での意見の相違は初期段階にあるかもしれないが、政策委員会にも広がっていく可能性がある。メルシュ氏の見解は、ドイツ連邦銀行(中央銀行)のワイトマン総裁や、オーストリア中銀のホルツマン総裁らの賛同を得そうだ。

  JPモルガン・チェースのエコノミスト、グレッグ・フゼシ氏は「今後2、3カ月のデータに大きく左右されるだろう」と顧客向けリポートで指摘。「パネッタ氏とメルシュ氏の意見の相違は、ECB政策委員会が次の意見集約に向けたプロセスが始まったばかりでしかないことを示す」と話した。

Uncertain Times

ECB's economic projections cover a wide range of outcomes for growth...

Source: ECB

原題:
ECB Officials Prepare for Clash of Clans on Next Stimulus Move(抜粋)

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