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二輪車大国ベトナムに革命を-6万円切るeスクーターで環境に優しく

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  • ベトナムでは公害を懸念するミドルクラスが拡大している
  • ベトナムは世界で15番目に大気汚染のひどい国-IQエア

ベトナムの実業家ファム・ニャット・ブオン氏は国民9600万人が乗る二輪車をもっと環境に優しくしたいと考えている。同氏が率いるビングループの子会社ビンファストはハイフォンに35億ドル(約3700億円)規模の新工場を建設。騒音と排ガスを出しながら走る二輪車を電気スクーターに置き換えることができれば、ブオン氏の電気革命は成功する。

  3610万平方フィート(約3.4平方キロメートル)のこの工場では、eスクーターのほか、電気バスと電気自動車(EV)も製造されている。ベトナムでは公害を懸念する中間所得者層(ミドルクラス)が拡大しており、ブオン氏は自身の革命が支持されると見込む。

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ベトナムでは二輪車での通勤が一般的だ

写真家:Linh Pham / Bloomberg

  二輪車はベトナムの経済と文化に不可欠だ。ハノイとホーチミンでは、ラッシュアワーともなれば道路は二輪車で埋め尽くされる。何人もが乗り、商品を満載した二輪車は歩道も走る。

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ビンファストの電気スクーター組み立て

写真家:Linh Pham / Bloomberg

  ブオン氏によると、ビンファストの利益が出るには最長5年かかる可能性がある。同社は2018年後半に電気二輪車を提供し始め、昨年は5万台を売った。20年は11万2000台の販売を目指す。

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ビンファストの充電器

写真家:Linh Pham / Bloomberg

  ブルームバーグNEFによれば、ベトナムでは販売されるスクーターの約8割が40年までに電気になり、電動化で東南アジアを主導する。ビンファストが売り出しているeスクーターは3種類。最も安価な車種は1290万ドン(約5万8700円)で、4車種目も投入される。

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ビンファスト従業員がスクーター用の充電パックを準備

写真家:Linh Pham / Bloomberg

  ビングループはショッピングモールや集合住宅などに充電スタンドを設けるなどし、充電インフラの整備を進める。ハノイには緊急に充電する必要のある利用者を手助けする技術者チームを置く。

  大気の質に関連するテクノロジーを扱うIQエアによれば、ベトナムは19年、世界で15番目に大気汚染のひどい国だった。大気汚染悪化がベトナムに最大136億ドルのコスト負担を強いている。

  ビンファストで電気二輪車生産を統括しているグエン・ティ・バン・アイン氏は 「電動車に乗ることで汚染物質の排出を減らし、それによって健康が改善されることを人々に理解してもらいたい」と話している。

原題:A Billionaire Is Bringing Electric Motorbikes to Vietnam

(原文は「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」誌に掲載)
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