コンテンツにスキップする

日経500種が最高値、値がさ株が貢献-アベノミクスの置き土産も

更新日時
  • 1989年の2410.58を30年9カ月ぶりに奪回、ことし貢献筆頭は任天堂
  • 値がさ株の影響がより出やすいことが要因-SMBC日興・伊藤氏

日経平均株価がバブル崩壊の影響から完全に抜けきらない中、東証1部の500銘柄で構成される日経500種平均は最高値を更新するなど、同じ日本の株価指数でも異なった景色を見せている。

  28日の日経500は先週末に比べて1.7%高の2430.70と高値引けとなり、1989年12月に付けた史上最高値(終値ベース2406.47、日中高値ベース2410.58)をいずれも30年9カ月ぶりに更新した。日経500のことしの指数上昇寄与度上位は任天堂キーエンスSMC日本ペイントホールディングスニトリホールディングス、ダイキン工業、富士通、ダイフク、GMOペイメントゲートウェイなど。

  新型コロナウイルス禍でも業績が伸ばせると評価された任天堂を筆頭として、設備投資関連としてグローバルに強みを発揮するキーエンスやSMC、アジア展開が期待される日本ペイH、好業績のニトリHDなどいずれも日経500の貢献度上位銘柄は日経平均には未採用。任天堂、キーエンス、SMCとも株価が4万円以上であるなど絶対水準が高い値がさ株が上位を占める。日経平均のことしの上昇寄与上位がソフトバンクグループやエムスリー、中外製薬となっているのに対し、上位の顔ぶれはやや違っている。

  SMBC日興証券の伊藤桂一チーフクオンツアナリストは「日経500は単純平均とあって値がさ株の影響が強く出る。日経平均はリバランスで値がさ株を入れると市場全体への影響が大きくなるため、新しい値がさ株を入れづらい」と指摘。その結果、「比較的新しい企業に多い高株価銘柄が入らないことで、日経平均は古い銘柄が残り続けやすい」と言う。このほか、ITバブルの高騰時にテクノロジー銘柄を多数組み入れたことも、日経平均の重しだとみていた。

  また、日経500は直近では2012年以降、日経平均に比べて相対的に堅調さが目立ちつつある。東海東京調査センターの鈴木誠一マーケットアナリストは「日経500を見始めれば日本株はとても堅調。大型株の比率が下がると格段にパフォーマンスが良くなる」と語る。その上で同氏は「アベノミクスから環境が変わっている。日本の国内総生産(GDP)はコロナ前まで増えており、大型株でないところほど売り上げの伸びなどがある」と分析していた。

日経500最高値更新
(終値ベースで指数を更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE