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負けるはずないトレードに誤算-カンフル剤どころかデフレショックも

  • 過去最高値を付けた金の高騰も反転し、ドルは再び上昇傾向にある
  • 追加財政支援なければ米景気の足取りはおぼつかないと米金融当局者

過去10年にわたり休眠状態が続いている米インフレ動向だが、今年は夏を通じて市場の関心を集めた。新型コロナウイルス感染拡大の影響に対応する2兆ドル(約211兆円)規模の米経済対策と、連邦準備制度による前例のない金融刺激策が、物価のカンフル剤となるはずだった。

  何カ月も負けるはずがなかった人気のトレードにほころびが生じ始めた。グロース銘柄は過去3週間で13%余り下げた。過去最高値を付けた金の高騰も反転した。準備通貨の地位を巡り一部に疑念を引き起こした一時的下落を経て、ドルは再び上昇傾向にある。

  新型コロナ危機以前の水準まで物価上昇率が回復する方向に賭ける投資を何カ月も続けた債券トレーダーも、連邦準備制度の目標にインフレ率が届かないと今では考えている。

  需要ブームをもたらし、物価上昇の新たな時代を告げる持続的な景気回復は、もはや確実ではない。回復の足元がぐらつく兆しが顕在化する中で、追加の財政資金投入に動くと期待された米議会は、死去した連邦最高裁判事の後任指名を巡る政治的攻防に忙しく、今週に入り先行きが危ぶまれる状況となった。

  連邦準備制度の複数の当局者が、金融当局だけの力で物価を押し上げることはできず、追加の財政支援がなければ、米景気の足取りはおぼつかないと相次いで発言したことで、インフレ加速の見通しは一層暗くなった。

  ニューヨーク・ライフ・インシュアランスのエコノミスト兼マルチアセット・ポートフォリオ・ストラテジスト、ローレン・グッドウィン氏は「われわれは微妙で不安定な景気回復を経験しており、それはデフレショックだ。今後数年についてはインフレを懸念していない」との認識を示した。

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原題:Can’t-Lose Trades Falter With Inflation Expectations Flagging(抜粋)

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