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【日本株週間展望】不安定な展開、米大統領選にらむ-景気期待は支え

  • 29日にトランプ氏・バイデン氏による米大統領候補の第1回討論会
  • バイデン氏優勢の流れに変化が出るかが焦点、優勢継続なら株安も

9月5週(9月28日ー10月2日)の日本株は不安定な展開が予想される。米国の大統領選挙を巡る重要イベントや景気対策の動向を注視しながら、足元の堅調な景気動向を確認することになりそうだ。

  最大の注目点は、29日の共和党のトランプ大統領と民主党のバイデン前副大統領による第1回候補者討論会。11月の大統領選に関する最新世論調査によると、全米有権者支持率はバイデン氏が52%、トランプ氏は42%。討論を受けてバイデン氏優勢の流れに変化が出るかが焦点だ。増税などを政策に掲げるバイデン氏が討論会を有利に進めたと評価されるようなら、株安の反応となりやすい。

  一方、景気回復への期待は継続しそうだ。米国では10月1日に9月の米供給管理協会(ISM)製造業景況指数、2日には雇用統計が発表される。ISM製造業は高水準を維持し、雇用環境も改善が続く見込み。米セントルイス連銀のブラード総裁は、同国経済が7-9月に大幅成長となり、年末までに完全回復に近づく可能性があるとの見方を示した。追加経済対策の先行きが不透明な中で、新型コロナウイルスの感染が継続しても米経済の足取りは底堅いと受け止められれば一定の下支えを果たす可能性がある。

  このほか経済指標では中国で9月30日に9月の製造業と非製造業の購買担当者指数(PMI)の発表があり、製造業は改善、非製造業は悪化の見込み。国内では30日に8月の鉱工業生産、1日に日本銀行の企業短期経済観測調査(短観、9月調査)が発表される。短観の市場予想では、大企業・製造業と非製造業の景況感はともに改善が見込まれている。4週のTOPIXは週間で0.7%安の1634.23と5週ぶりに反落した。

《市場関係者の見方》

三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之シニアストラテジスト

  「米大統領選討論会をにらみながらボラティリティー(変動性)が高くなる週だろう。世論調査ではバイデン氏有利が続いているものの、市場ではトランプ氏が最終的には盛り返すのではないかとの観測が根強いことがここまで株価に大きな影響を与えてこなかった。経済活性化に努めてきたトランプ氏が討論会で評価されれば株式市場には安心感が高まる半面、バイデン氏優位とみなされるとネガティブに受け止めそうだ。国内でも政治が引き続き関心事で、年内はなくなったとみられつつある総選挙観測が再び高まるか。それを見極める上でも4連休後の新型コロナの感染状況が鍵になろう」

T&Dアセットマネジメントの浪岡宏ストラテジスト
  「日銀短観は、前回が悪かったので今回は良くて当然だが、あまり改善していなければ株価に下押し圧力になる。8月鉱工業生産も、前回は予想を下回り回復の鈍さが表れ、それが今回も続けば株価には重しとなる。米大統領候補の討論会では、テレビ慣れしていないバイデン氏が答えに窮する場面が散見され、慣れているトランプ氏の支持が増えれば株式市場にはプラス。来週の日本株は権利落ちで理論的に株価は下振れるので上値は重いだろう。日経平均の予想レンジは2万2200円ー2万3300円程度」

5週ぶり反落
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