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米経済は年末までに「完全回復」に近づく-セントルイス連銀総裁

  • 楽観的な見通し通りになっても数年は米金融政策の変更ないだろう
  • これまでの財政出動で危機対応にかなりの資金が投入されている

米セントルイス連銀のブラード総裁は、米経済が7-9月(第3四半期)に前期比年率35%増の大幅成長となり、年末までに完全回復に近づく可能性があるとの見方を示した。新型コロナウイルス感染が流行し始めて以降の米金融当局者発言としては最も楽観的な見方を示した。

  ブラード総裁は24日にグローバル・インターディペンデンス・センター向けのバーチャル講演で、7-9月期の国内総生産(GDP)の急増により、「2020年末までに米経済はある種の『完全回復』に手が届くかもしれない」と述べた。ブルームバーグの集計した予想では、7-9月期米GDPは前期比年率25%増に回復するとの見方が示されている。

2019 Monetary and Financial Policy Conference

セントルイス連銀のブラード総裁

  同総裁は10-12月(第4四半期)の実質GDPが10%増となる可能性を考えると、年末の国民所得は19年の平均に届くと予想。「これらは大きな数字だが、可能性の範囲外ではない」とし、「企業がシンプルな既存のテクノロジーを使って安全に製品とサービスを産み出す方法を学習する中、こうした回復が米国で持続すると予想する」と述べた。

  合計約3兆ドル(約316兆円)に上るこれまでの財政出動については、「総体的な感覚では、危機と闘うためにかなりの資金が投入されている」との認識を示した。

  講演後の記者会見では、自身の楽観的見通し通りとなった場合でも、向こう数年間にわたり政策金利をゼロ付近に維持する米金融政策に変更はないだろうと述べた。米金融当局の資産購入プログラムについては、早期に見直される可能性は低いとし、経済指標が好調でも縮小する必要はないと語った。

  ブラード総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。

原題:Fed’s Bullard Says ‘Full Recovery’ for U.S. in Reach by Year End (抜粋)

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