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苦境の小規模ホテル、大手チェーンが救済に動く時期-仏アコーCEO

  • 小規模ホテルの2割が廃業危機にあり、緊急支援が必要だとバザン氏
  • 「大企業が小さなホテルや飲食店を手助けする時が訪れている」
The renowned Raffles Hotel, operated by Accor SA, in Singapore.
The renowned Raffles Hotel, operated by Accor SA, in Singapore. Photographer: Wei Leng Tay/Bloomberg
The renowned Raffles Hotel, operated by Accor SA, in Singapore.
Photographer: Wei Leng Tay/Bloomberg

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ホテルチェーンの世界的大手、仏アコーのセバスチャン・バザン最高経営責任者(CEO)は22日、旅行業界のフォーラムで現在の宿泊業界を取り巻く環境について語った。

  バザン氏は、ホテル業界のビジネスモデルを「今こそ変える時だ」と指摘。ビジネス旅行客よりも地元住民の需要に沿ったサービスを展開する戦略などを例に挙げた。

  その必要性は数字にも表れている。同社の2020年1-6月(上期)の純損益は15億ユーロ(約1840億円)の赤字となった。ラッフルズなどに代表される高級ホテルブランド群の低迷が大きく響いた格好だ。

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中国海南省の「バンヤンツリー三亜ホテル」

出典:Banyan Tree

  ただ、そうした厳しい環境にもかかわらず、バザン氏は助けを求めるのではなく、支援を与える側に回ろうとしている。

  同氏は「過去7カ月で分かったことがあるとすれば、全くうれしくないことだが、恐らく小規模ホテルの20%が廃業の危機に陥り、緊急に支援を必要としているということだ」と説明。「彼らは5カ月間は現地政府の支援を得たが、現地政府もそれを1年続ける余裕などない」と述べた。

  これら小規模ホテルを確実に存続させるには、同社のような大手チェーンが手を貸すことが唯一の方法だと同氏は考えている。可能性があるシナリオの1つとして、大手チェーンの「規模やリソース、ロイヤルティプログラム」を活用できるようにするため、小規模ホテルがブランド傘下に入ることを挙げた。

  ただ、大手は小規模事業者を飲み込もうとすべきではないと強調。「われわれのような大企業が小さなホテルや飲食店を手助けする時が訪れている」と語った。

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新型コロナ流行前のバンコクのカオサン通り

フォトグラファー:Michael Luhrenberg / iStock Unreleased

原題:
Accor CEO Says Chains Must Save Independent Hotels, Restaurants(抜粋)

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