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Photographer: da-kuk/Getty Images
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米ジャンク債発行額、年間で過去最高更新-投資家が利回り追求

  • 2020年の発行額が3298億ドル、12年に記録した3296億ドルを抜く
  • 利率をより低めに固定し、返済期限の調整を目指す借り換えに重心
RF markets stocks
Photographer: da-kuk/Getty Images

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今年の米ジャンク債発行額が23日、3298億ドル(約34兆7500億円)に達し、年間として過去最高を記録した。企業が流動性を高める米金融政策の恩恵を享受する一方、投資家は利回りを追求している。

  米連邦準備制度理事会(FRB)が社債市場を下支えする取り組みの一環として一部の高利回り債購入を開始したことを受け、債券発行は4月に加速。年間の発行額は過去最高を更新するに至った。これまでの最高額は2012年に記録した3296億ドルだった。ブルームバーグのデータが示した。

  企業は新型コロナウイルスによる売上高の急減を踏まえ、コロナ禍を乗り切るため多額の借り入れに動いた。航空やホテル、それにクルーズ船運航会社などコロナで最も痛手を受けた企業の一部は、利率が2桁に達するケースもあったものの、市場で資金を調達することができた。

  ただ、ここにきて高利回り債発行体は、命綱の確保から離れ、既存の債務について利率をより低めに固定し、返済期限の調整を目指す借り換えに重心を移す方向にある。金融当局からの支援を背景に、こうしたシフトの中で、投資家は利回り低下を受け入れざるを得ない状況だ。

  アリストテレ・クレジット・パートナーズのシニアパートナー兼ポートフォリオマネージャーのダグラス・ロペス氏は「当面、状況が停滞しそうだったため、多くの発行案件が可能な限り流動性を確保しようとした」とした上で、「これは分別のある行為だったが、一部の企業は無駄な流動性を築いている可能性もある」との見方を示した。

Junk Deluge

Sales smash record with more than three months left in 2020

Source: Bloomberg data

Note: 2020 number year-to-date as of Sept. 23

The U.S. junk market yield has fallen to almost pre-Covid levels

原題:U.S. Junk Bonds Set $329.8 Billion Sales Record Amid Yield Hunt(抜粋)

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