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富士フHDが10月にもアビガン承認申請、症状改善確認-株価急伸

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富士フイルムホールディングス(HD)は23日、新型コロナウイルス感染症の治療薬として承認に注目が集まる「アビガン」について、10月中にも製造販売承認事項の一部変更申請を行う予定だと発表した。発表を受けて株価は一時前週末比4.6%高の5266円と、4月6日以来の日中上昇率となった。

Fujifilm Holdings' Avigan Influenza Drug As Company Said To Increase Production To Treat Ebola

抗インフルエンザ治療薬「アビガン」

Photographer: Akio Kon

  発表によると傘下の富士フイルム富山化学は、新型コロナ感染症の患者を対象としたアビガンの国内臨床第3相試験を3月に開始。症状の改善からウイルスの陰性化までの時間を評価項目とした同試験で、患者にアビガンを投与することで早期に症状を改善することが確認できたことから、詳細なデータ解析などを進めて10月中にも申請するとしている。安全性上の新たな懸念は認められなかったとしている。

  同社のウェブサイト上の資料によると、抗インフルエンザ薬として販売されているアビガンの動物実験では胎児に奇形を起こすことが確認されており、妊娠中の服用は胎児の奇形や流産などを起こす可能性があるという。

  加藤勝信官房長官は23日午前の記者会見で、企業からの承認申請があれば迅速に審査すると話した。アビガンが承認されれば、新型コロナ向けとしては国内の製薬会社が開発した初の治療薬となる。これまでに 米ギリアド・サイエンシズの「レムデシビル」と、英オックスフォード大が有効性を確認したステロイド薬の「デキサメタゾン」が承認されている。

  

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