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ヘッジファンド、3月の米債混乱の犯人でない可能性-中銀に反論

更新日時

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)が宣言された3月に米国債市場で見られた、極めて高いボラティリティーを助長したのはヘッジファンドだった-。金融当局によるこうした批判に、ヘッジファンドの業界団体が反論した。

  ワシントンに本拠を置くマネージド・ファンズ・アソシエーション(MFA)は、20兆ドル(約2100兆円)規模の米国債市場の混乱を引き起こすほどの力を、同団体のメンバーであるヘッジファンドは持っていないと主張。イングランド銀行(英中央銀行)や国際決済銀行(BIS)などの指摘に疑問を投げ掛けた。

  MFAはハーバード・ビジネス・スクールのマルコ・ディマジオ教授による研究に資金を提供した。同教授は、米国債の大規模な売り手は海外機関であり、米国債市場でヘッジファンドが取引を行うことの多かった部分では、同様の大きな変動は見られなかったと分析した。

  同教授は「ヘッジファンドによる米国債ポジションは全て合わせても、当時の市場混乱の主因というにはあまりに小さ過ぎる」と報告書に記した。

  英中銀の市場担当幹部は6月、ヘッジファンドによる米国債のトレーディング戦略が3月に「ストレスを増幅」させたと指摘。BISは同市場の「驚愕(きょうがく)すべきひどい相場混乱を促進した主要な勢力」がヘッジファンドだったとの見解を示している。

  MFAのエグゼクティブバイスプレジデント、マイケル・ペドロニ氏は「ヘッジファンドがシステミックリスクを及ぼしたという証拠は見当たらない」と発表資料でコメントした。

原題:
Hedge Funds Reject Central Banker Criticism on Volatility (1)(抜粋)

(最終段落にMFAの声明を追加して更新します)
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