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アストラゼネカ、コロナワクチン治験参加者の神経疾患発症を否定

  • 被験者1人が横断性脊髄炎と診断されたとの報道は不正確とアストラ
  • ワクチンと関連がある可能性は低いとオックスフォード大は指摘

英製薬会社アストラゼネカは17日、オックスフォード大学と共同で開発を進めている新型コロナウイルスワクチンの英臨床試験に参加した1人が希少な神経疾患を発症し、重大な安全性の問題が示唆された可能性があるとのCNNの報道を否定した。

  CNNは同日、被験者の横断性脊髄炎(TM)が確認されたことを示す診断の初期報告の文書を引用して報じた。これに対しアストラゼネカは、診断は「予備的所見に基づいており」不正確だと電子メールで配布した発表資料で反論した。

  TMはワクチンとウイルス感染の両方と関連付けられており、アストラゼネカのワクチンには人体で広がることがないよう改変されたウイルスが含まれている。診断が接種直後なら、ワクチンに使用されたウイルスまたは他の成分が何らかの形で希少疾患を引き起こした可能性が出てくる。

  CNNの広報担当者は報道内容については適正であると考えるとコメントした。

  アストラゼネカがそうした診断を明確に否定するのは初めて。パスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は被験者がそうした疾患を発症したのか分からないと述べていた。その後、オックスフォード大学がオンライン上に掲載した文書では、被験者の症状には脚弱や「感覚の変化」などが含まれ、ワクチンと関連のある可能性は低いと言及されていた。

  同社は17日、「臨床試験の完全性に関する国際基準や個人のプライバシー保護の観点からこの個別の案件についてこれ以上コメントできない」とした。

  同日の米株式市場でアストラゼネカの米国預託証券(ADR)は1.5%高で終了した。

原題:
AstraZeneca Denies Vaccine Trial Subject Had Nerve Ailment (1)(抜粋)

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