コンテンツにスキップする

FRB、大手銀の配当・自社株買い制限延長を検討-追加審査着手

更新日時
  • FRB、9月末失効予定の制限を年末まで延長検討
  • 2回目のストレステストシナリオ、パンデミックの影響反映

米連邦準備制度理事会(FRB)は国内の大手銀行に課した配当金や自社株買いの制限の延長を検討している。

  17日の声明によると、FRBは今後2週間以内に制限延長の是非を決める。制限は7-9月(第3四半期)末に失効する予定で、制限が年末まで延長されれば銀行の失望を誘いそうだ。JPモルガン・チェースは当局に承認されれば10-12月(第4四半期)に自社株買いを再開する可能性を既に示唆している。

  6月に発表されたこの制限では、配当を4-6月(第2四半期)の水準より増額することが規制され、全ての自社株買いが禁止されている。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)の間は銀行は配当を支払うべきでないとする議会からの強い圧力の下、FRBは当時、金融機関が資本分配のペースを落とすことなく続けた場合の潜在的リスクを示す分析に言及していた。

  FRBは今年2回目のストレステスト(健全性審査)に着手しており、2つのストレスシナリオを公表した。新型コロナ感染拡大を引き金とした経済的ダメージに一部類似した状況を反映させたシナリオで、銀行を審査する。年末までに結果を公表する方針。

  追加審査はパンデミックによる経済危機を踏まえて実施されるもので、FRBが1年に2回以上銀行を審査するのは今回が初めてとなる。1つのシナリオでは失業率12.5%、国内総生産(GDP)3%減、海外市場の大混乱を想定しており、もう1つのシナリオでは、さほど深刻でない衝撃がより長期間続く状況を想定している。

  クオールズFRB副議長(銀行監督担当)は声明で、「米経済は前四半期に大きく改善したが、向こう数四半期の動向を巡る不確実性は依然として異例に高い」とし、これらの2つのシナリオについての追加審査で大手銀行の回復力に関するさらなる情報が得られると説明した。 

原題:Fed Weighs Extending Bank Dividend Cap; Restarts Stress Test (1) (抜粋)

(FRBの追加審査のシナリオなどを追加して更新します)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE