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ヘッジファンドに先見の明か、バリュー株シフトでハイテク急落を回避

  • バリュー株は成長株との比較で2001年以来最高の月間リターンへ
  • 8月半ばにバリュー株をオーバーウエート-シャバローン氏

ヘッジファンドは今夏、人気だったトレードからは手を引いて安値拾いを進めた。バリュー株復活のタイミングにちょうど間に合った格好だが、これは2020年に彼らが行った先見の明のある数少ない行動の1つだろう。

  2カ月にわたるハイテク株高を受けてバブル懸念が強まった中、ヘッジファンド運用者らはハイテク株から手を引き、収益や純資産価値に比べて割安な銘柄を買っていたことがゴールドマン・サックス・グループのプライムブローカレッジ部門の集計データに示されている。

  これらの賭けがタイムリーに見えるのは、今月に入ってハイテク株が売り込まれた中、バリュー株が堅調に推移しているからだ。ラッセル1000バリュー指数は16日に上昇して今月の下げをほぼ埋めた。 バリュー株のリターンは成長株に対して今月5ポイント強上回っており、このペースが続けば相対リターンは2001年以来最高となる。

  今年に入って誤算続きだったプロの資産運用者にとっては良い判断だったようだ。バージニア大学とチューリヒ大学の研究者によると、ヘッジファンドは2月から3月の下落局面で 「無差別」に売り、運用資産の4.4%に相当する約1000億ドル(約10兆5000億円)の株式を処分した。その後、航空株やホテル株、飲食店株は急反発したが、ヘッジファンドのエクスポージャーは数年ぶりの低水準付近にとどまっていたことが、証券ブローカーのデータで分かった。

Value stocks poised for best month since 2001 versus growth shares

  フェデレーテッド・インベスターズのポートフォリオマネージャー兼エクイティー・ストラテジストのスティーブ・シャバローン氏にとって、バリュー株への関心が再燃しているのは理にかなう。景気回復や新型コロナウイルスのワクチン開発成功の可能性を考えれば、10年にわたり成長株との比較でひどいリターンに見舞われたバリュー株に輝きが戻る見込みだとJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストらも予想する。

  シャバローン氏は「われわれは8月半ばに久しぶりにバリュー株をオーバーウエートにした」と述べ、「どうしてそう考えたのかといえば、市場の中で景気敏感セクターを持ちたいからだ。コンセンサス予想が正しければ、第3四半期の国内総生産(GDP)は前期比で過去最大の伸びになる。だからこそ、経済成長の改善から恩恵を受ける企業の株式を保有したい」と語った。

Recent history shows value's leadership tends to be short-lived

原題:
Hedge Funds Sidestepped Tech Rout With Tilt to Value Stocks (1)(抜粋)

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