コンテンツにスキップする

米利回り曲線ややスティープ化、債券購入計画巡るFRB議長発言受け

  • パウエル議長の記者会見中に長期債利回りが小幅上昇
  • 期間長めの米国債購入へのシフトを市場が期待していた可能性

米連邦公開市場委員会(FOMC)が少なくとも3年間は政策金利をゼロ付近で維持する方針を示唆したのを受け、米国債利回り曲線は16日にややスティープ化した。市場は今後の債券購入計画に関するパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長発言に注目した。

  FOMCの政策決定後に開かれたパウエル議長の記者会見中、10年債と30年債の利回りは一時0.70%と、1.46%にそれぞれ急上昇した。それにより2年債と10年債の利回り格差(スプレッド)は5年債と30年債のスプレッドとともにやや拡大した。ドルは下げを埋めた。

  当局は米国債と住宅ローン担保証券の購入を「市場の円滑な機能を維持するため少なくとも現行ペースで」継続する方針を重ねて表明した。パウエル議長は当局の資産購入プログラムとガイダンスに関する質問に対し、現在のスタンスは「適切」だが、必要な場合には当局は調整する用意があると強調した。詳細には触れなかった。一部トレーダーは、購入に際して期間長めの債券に照準を合わせる計画を示唆すると期待していた可能性もある。

  RBCウェルス・マネジメントのシニア・ポートフォリオストラテジスト、トム・ギャレットソン氏はパウエル議長の発言について、「『少なくとも』現在のペースで購入が続くことを強調し、構成を見直す可能性にも言及した」と指摘。「市場が期間長めの米国債購入へのシフトを期待していた可能性はあるだろう」と述べ、それが示されなかったことが「利回り曲線の小幅なスティープ化をもたらした」一因だと分析した。

  ギャレットソン氏はさらに、「FOMCが追加措置の検討を少なくとも考えていることを示唆する限り、市場には十分である可能性が高く、利回り曲線の一層のスティープ化に速度制限を設ける公算が大きい」と付け加えた。

原題:
Treasury Curve Steepens on Powell’s Latest Bond-Buying Signals(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE