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FOMC:投資家はさらなる詳細を求めるだろう-市場関係者の見方

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米連邦公開市場委員会(FOMC)は15、16両日に開催した定例会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%で据え置くことを決定した。また新型コロナウイルス感染のパンデミック(世界的大流行)からの米経済回復を支援するため、少なくとも2023年いっぱいはゼロ付近の金利を維持することを示唆した。

  会合後に発表した声明でFOMCは、期間平均で2%のインフレ率を達成し、中長期的なインフレ期待が2%でしっかりとどまり続けるまで、「緩和的な金融政策スタンスを維持する方針だ」と表明した。

  これについての市場関係者の見方は以下の通り。

◎FOMC声明後も利回り曲線は依然スティープ化傾向-ジャナス

  FOMCが16日に緩和策を今後数年にわたり維持する方針を示したことで、利回り曲線は漸進的なスティープ化の方向にとどまっているとジャナス・ヘンダーソン・インベスターズのマネーマネジャー、ニック・マラウツォス氏が指摘した。

  • 「FOMCが少なくとも3年間は金利を引き上げないと分かっているため、フロントエンドを素晴らしい待機場所とわれわれは考える」と述べ、それよりも長期化することになる公算が大きいとマラウツォス氏は電話インタビューでコメント
  • 「利回り曲線のスティープ化は続き」、「ブレークイーブンレートは引き続き上昇する」
  • FOMCが資産購入計画を変更しなかったのは驚きではない
    • 経済が「悪化した場合に後日使う手段を温存しようとしている」

◎FOMC声明は「実質ハト派寄り」フォワードガイダンス-USバンク

  FOMCの声明は、「フォワードガイダンスの極めて軽いバージョン」を含んでおり、「実質ハト派寄りだが、投資家はなお、さらなる詳細を今後数カ月に求めるだろう」とUSバンク・ウェルス・マネジメントのシニアポートフォリオ・ストラテジスト兼債券調査責任者のビル・メルツ氏がコメントした。

  • 「金利が何年も低水準にとどまり、資産購入が予見できる将来にわたり続きそうだというシナリオを変える新たなデータはない」とメルツ氏は声明発表後に指摘
  • 「FOMCは実際にインフレ期待の上昇が続き実質金利が安定した場合には米国債購入を調整し長めの利回りを抑制するオプションを保持している」
  • 備考:USバンク・ウェルス・マネジメントの運用資産は6月時点で1970億ドル

◎FOMC声明、利回り曲線スティープ化をさらに後押し-BMO

  FOMCは声明で金融緩和策を継続するコミットメントを確認し、インフレが一時的に上振れすることを容認したことにより、利回り曲線スティープ化の全体的トレンドを後押しした。BMOキャピタル・マーケッツの債券戦略グローバル責任者マーガレット・ケリンズ氏はこう指摘した。

  • 「FOMCはインフレ率が一定期間2%を上回ることを容認するという以前に示したメッセージを強化した」とケリンズ氏は電話インタビューでコメント
  • 「これはスティープ化にもう少し推進力を与えるが、労働市場の持続的改善が見られるまでは大幅なスティープ化は予想しない」
  • FOMCは「過去数年で使用したのと同じ手段を用いているが、はるかに強くコミットしている」
  • 5年債と30年債の利回り格差(スプレッド)は声明発表後に一時2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)近く拡大した後、ほぼ変わらずの約116bpに戻した

◎米利回り曲線スティープ化、ハト派的な当局への安心感示す-ウェア氏

  FOMCの声明を受けた米国債利回り曲線のスティープ化は「今回の危機後に金融当局がわれわれをどのような状況に置こうとしているかついて、人々が当面確信を強めていることを物語る」と280セキュリティーズのマネジングディレクター兼機関投資家向けトレーディング責任者、ジェイソン・ウェア氏が指摘した。

  • 「米金融当局はほぼ人が望み得る程度までハト派的だ」とウェア氏
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