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株式市場から21兆円流出へ-日米の年金基金などからJPモルガン試算

  • 日米やノルウェーの年金基金がポートフォリオを調整する見通し
  • JPモルガンのストラテエジスト、株式下落なら買いの好機と見込む

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年金基金や政府系ファンドがポートフォリオを調整するため、7-9月(第3四半期)に世界の株式市場から2000億ドル(約21兆円)が引き揚げられる見込みだとJPモルガン・チェースが試算し、リスクを指摘した。

  ニコラオス・パニギリツオグル氏らストラテジストの15日のリポートによると、これは四半期として新型コロナウイルス感染拡大以降で最大の資金流出だという。同社は米国の確定給付年金と日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)、ノルウェーの政府系ファンド、ノルウェー政府年金基金グローバルのポートフォリオから試算した。

  ストラテジストらはリポートで、「このマイナスのリバランスは株式市場の厚みが今月、急激に低下したことを考えると、さらに大きな問題だ」と指摘した。

  年金基金やファンドは四半期ごとに、目標の資産配分に合わせるためポートフォリオを調整する傾向がある。世界の株価指数は6月末に比べて約10%上昇した。これは債券のリターンを上回るため、一部のファンドは資産配分を調整する必要が生じているとみられる。

Global shares have done better than bonds so far this quarter

  3月の安値からの急反発は今月に入って勢いを失っており、株式市場はさまざまなリスクに直面している。一部セクターのバリュエーションや景気回復の不安定、米大統領選挙前後に見込まれるボラティリティー、金融市場の中央銀行依存などだ。

  それでも、JPモルガンのストラテジストらは株式相場の見通しに関して全体としては楽観的。「全体として株式のポジションはまだ低水準なので、中長期的には大きな上昇余地がある。今後数週間に株式とリスク資産が値下がりすれば買いの好機である公算が大きい」としている。

原題:
JPMorgan Says $200 Billion May Flow Out of Stocks This Quarter(抜粋)

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