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中国共産党、「統一戦線」工作を実業界に一段と広げる-民間統制図る

  • 統一戦線は共産党の影響力と統制を国内外で強めるための統括組織
  • 統一戦線は民間実業家のデータベースを構築し、人材を確保する

中国共産党は「統一戦線」の工作を実業界に一段と広げることで、民間部門とその従業員に対する指導力と統制を強化することを目指している。

  党中央弁公庁が15日公表した指針によれば、共産党は統一戦線に対し民間部門における政府の指導的役割を向上させるよう指示した。統一戦線は党の影響力と統制を国内外で強めるための統括組織。民間企業の規模が大きくなり、経営者の価値観と利益が多様化する中で浮かび上がる課題とリスクに対応する動きと言える。

  この新たな政策が数百万ある中国の民間企業にとって何を意味するのかは不透明だが、国家と党が経済への統制と影響力の拡大を進める中で今回の指針が示された。表向き民間企業の華為技術(ファーウェイ)などは国外では、国家権力の道具と見なされており、国有か民営企業かの区別が一段と曖昧となっていることが、米国などとの対立激化の一因にもなっている。

  中国では民間企業が国内総生産(GDP)の6割を占め、都市部雇用の8割を生み出しているが、習近平政権は国有企業に有利な対応をしている。

  新たな指針で注目すべき主な点は以下のとおり。

  • 今回の変更は、国内外の状況おける大規模な変動への対応
  • 民間部門の実業家は団結すべき重要な力であり、党に期待されている
  • 質の高い成長を遂げるよう、党は民間企業を支援し、民間企業に資する
  • 統一戦線の工作は、投資家やマネジャー、利害関係者、本土に投資する香港とマカオの人々を含む全ての民間実業家を対象とすべきだ
  • 統一戦線は民間実業家のデータベースを構築し、人材を確保する
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原題:Chinese Communist Party Wants Stronger Role in Private Sector(抜粋)

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