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「普通の日常は忘れた方がいい」JPモルガンの感染例が物語る近未来

  • 「段階的に活動を再開すれば感染も一定程度増大すると予想される」
  • ソーシャルディスタンスとマスク着用、定員制限継続を意味する公算

ニューヨーク市の当局者は、新型コロナウイルスの感染者が今秋増えるのは間違いないと考えている。市が活動再開に動く中で、彼らが注視するのはどの程度の広がりになるかという問題だ。

  ニューヨーク市の保健精神衛生局は、コロンビア大学とニューヨーク大学の研究グループに対し、感染者数のモデル化と必要な医療リソース予測の支援、職場や学校、レストランなどの再開手順に関する助言を求めてきた。

  レーバーデーの休日後に行員の復帰が始まって1週間が経過した15日、JPモルガン・チェースのオフィスで新型コロナ陽性者が出たことが明らかになった。社員のオフィス復帰を企業が推進し、学校やレストラン、ジムに人々が戻り始める状況で、今回のケースは今後何が起きるか物語る最新の事例となりそうだ。

JPモルガン、NYの一部従業員を自宅に戻す-1人がコロナ陽性判明

  2つの大学の研究グループの専門家は、今秋感染者が著しく増加する可能性が高いと説明するが、マスクやソーシャルディスタンスといった公衆衛生上の入念な対策を取ることで、最悪の事態を回避するチャンスはありそうだ。

  急激な感染拡大の軌道予測でニューヨーク市に協力するコロンビア大のジェフ・シャマン氏は「このような形で段階的に活動を再開すれば、感染の動きも一定程度増大すると予想される」と指摘。ニューヨーク市長の最高顧問によれば、通常ビジネスの可能な限りの再開を目指す同市も同様に流行再拡大に備える計画を立てている。

  ニューヨーク大グロスマン医学部のスコット・ブレイスウェイト教授によれば、それはソーシャルディスタンス慣行とマスク着用、定員制限の継続を意味する公算が大きい。同教授は電話インタビューで「普通の日常は忘れた方がいい」と語った。

nyc reopen restaurant bars

ニューヨークの屋外で食事する人々(7月15日)

写真家:Nina Westervelt / Bloomberg

New York Public Transit Demand Is Now Almost Half Pre-Covid Mark

ニューヨーク市クイーンズ区の通りを歩く人々(6月27日)

フォトグラファー:アミール・ハムジャ/ブルームバーグ

原題:NYC’s Reopening Planners Knew Cases Like JPMorgan’s Would Happen(抜粋)

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