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FOMC参加者、2023年末までゼロ金利維持の見通し示すか-注目点

  • フォワードガイダンス変更の発表あるかエコノミストの見方分かれる
  • 十分な詳細示されず失望感広がれば米国債利回り曲線スティープ化も

米連邦準備制度は先月、インフレについてこれまでよりも柔軟な姿勢で臨む戦略を打ち出した。米景気回復のペースを加速させたい当局は16日、詳細を提示してこうした計画を補強する機会を持つ。

  同日まで2日間の日程で開かれる連邦公開市場委員会(FOMC)は、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを0-0.25%に据え置く決定を下すのがほぼ確実とみられている。

  米東部時間16日午後2時(日本時間17日午前3時)にFOMC声明と、FOMC参加者による最新の四半期経済予測が公表され、2時半からはパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長が記者会見する。11月3日の米大統領選前としてはこれが最後の会合となる。次回会合は同月4、5両日。

  経済予測では、2023年末までFF金利がゼロ近辺にとどまるとの見通しが示されることになりそうだ。そうなれば、一定期間の平均で2%のインフレ目標を達成するため、将来的に金融引き締めを遅らせるとしたパウエル議長の8月の講演のメッセージを補強することになる。

Five-year yield has dropped as U.S. investors see rates staying low

  グラント・ソーントンのチーフエコノミスト、ダイアン・スウォンク氏は「連邦準備制度は人々に均等な機会を与え、賃金上昇の余地を広げたいのだというメッセージを、パウエル議長は強調するだろう」と指摘。新型コロナウイルス禍で最も打撃を受けた人々が少しでも多く、できる限り早急に再雇用されるチャンスを増やすのがここでの目標であり、「そのためには当局として多少のインフレは気にしないだろう」と語った。

  連邦準備制度は将来の利上げを巡り、2%のインフレ目標を達成するかそれを上回ることや、失業率の目安と関連付けることを議論してきた。今回の会合後にこうした新たなフォワードガイダンスが示されるかどうかについては見方が分かれている。ブルームバーグがエコノミストを対象に実施した最新調査では、今回の発表を見込む回答は39%だった。

  連邦準備制度がどの程度の期間、金利をゼロ近辺に据え置く方針なのか、大分部のトレーダーが詳しい説明を期待している。投資家の希望に反してこうした詳細が十分示されず失望感が広がれば、米国債のイールドカーブ(利回り曲線)はさらなるスティープ化の可能性がある。

  記者会見では、フォワードガイダンスが主な焦点となりそうだ。インフレ率がどの程度目標の水準を上回り、そうしたインフレ上振れがどれほど続くのを容認するつもりか、パウエル議長は記者団の質問を受ける可能性がある。

  スティーフル・ニコラウスのチーフエコノミスト、リンゼー・ピエグザ氏はパウエル議長について、8月の講演で発表したインフレ目標達成のための新たな手法に関して「もっと明確にする公算が大きい」とし、柔軟性が必要な理由やその利点、どの程度の景気加速を容認するのか、さらに当面はインフレ高進の懸念がない理由などにも言及することも考えられると話した。

原題:Fed to Weigh Near Zero Rates Through 2023: Decision Day Guide(抜粋)

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