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トランプ大統領、アサド氏暗殺を企てたと認める-前言と矛盾

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トランプ米大統領は2017年にシリアのアサド大統領暗殺を企てていたことを認めた。トランプ氏はこれまで、アサド氏殺害を計画した事実はないと主張していた。

  「(アサド氏を)排除したかった」と、トランプ氏は15日にFOXニュースで発言。「すべてお膳立てはそろえたのに、(前国防長官の)マティスがやりたがらなかった」と語った。

  トランプ氏は殺害見送りの決定を下したことを後悔していないと述べつつ、2019年に政権を去ったマティス前国防長官に責任を転嫁した。

20 Years of Power and $180 Million Divide Syria’s Ruling Family

アサド大統領の巨大ポスターが掲げられたシリア、アレッポの街頭。2019年

撮影: Maxime Popov/AFP/Getty Images

  トランプ氏はマティス氏について、「私から見れば、彼はひどい将軍だった。悪いリーダーだった」と批判した。

  18年に発売された著名ジャーナリスト、ボブ・ウッドワード氏の著書によれば、トランプ氏はアサド氏殺害の計画を立てるようマティス氏に命じたが、マティス氏は従わなかった。シリアでは17年に民間人に化学兵器が使用され、シリア政権軍の関与が非難されていた。トランプ氏はウッドワード氏の著書が発売された後、アサド氏殺害を企てた事実はないとしていた。

  米国は40年以上も前から、外国指導者の暗殺に政府として関与しない方針をとっている。17年には化学兵器使用への対応として、巡航ミサイルをシリアに発射したが、標的は軍事施設に限定した。

  アサド氏暗殺の意図があったのかどうか、18年に記者団に問われたトランプ氏は、「いや。そんなことは検討すらしていない。これからも検討しない」と回答。ウッドワード氏の著書については「本に書くべきことではなかった。あれはフィクションにすぎない。まったくの作り話だ」と一蹴した。

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原題:Trump Says He Wanted to Kill Assad After Earlier Denying It (2)(抜粋)

(最終2段落を追加します)
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