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グリーンボンド発行体企業、必ずしもCO2排出量減少せず-BIS

  • 特定のプロジェクト向け資金調達で発行、他分野では排出量増加も
  • グリーンボンド市場は約1兆ドル規模に拡大-ブルームバーグNEF

グリーンボンドを発行する企業は必ずしも二酸化炭素(CO2)排出量を減らしていないと、国際決済銀行(BIS)が指摘した。グリーンボンド市場がブルームバーグNEF調べで約1兆ドル(約106兆円)規模に拡大する中、発行体の環境面の実績を評価する仕組みの必要性が浮き彫りとなった。

  BISによれば、グリーンボンド発行体企業の収入に対するCO2排出量の割合(炭素強度)の変化(中央値)は時間が経過しても極めて小さかった。特定のプロジェクト向け資金調達でグリーンボンドが発行されても、企業全体の環境面の評価に影響を与えないためだという。

  14日公表のリポートでBISのシニアエコノミストらは「全体的に、グリーンボンド発行が企業レベルでの炭素強度低減に関係していると示す強い証拠はない」とし、「CO2排出量削減を約束するプロジェクトが、同じ発行体企業の他分野での排出量増加に相殺される可能性がある」と説明。その上で、企業のCO2排出量を基にランク付けするシステムがあれば投資家への一助となるほか、企業にも炭素強度を減らすインセンティブが働くとの見方を示した。

Green Bond Boom

Surge in issuance has pushed global market to almost $1 trillion

Source: BloombergNEF

Note: shows total green bond issuance as of Aug. 28

原題:
BIS Sees No Proof Green Bonds Improved Firms’ Carbon Footprints(抜粋)

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