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中国株の個人投資家1億7000万人に変化-投信業界の「黄金期」到来か

  • 小口投資家による株式ファンドの購入増える-2015年とは対照的
  • A株市場が徐々に機関投資家の時代に入りつつある-前海開源の楊氏

中国株式市場の個人投資家1億7000万人は今年、資金をプロに託すというこれまでとは違う手法で取引に臨んでいる。

  小口投資家は1-6月(上期)、ファンドを通じて株式4877億元(約7兆5800億円)相当を購入。市場から直接買い入れた3400億元相当を上回った。開源証券のデータが示した。

  個人投資家の取引口座を介して、ファンド投資の2倍弱に相当する2兆2000億元が流入し、大規模なバブルが形成された2015年とは対照的だ。

Winning Record

China stock funds have usually beaten the market in recent years

Sources: Industrial Securities, Bloomberg

NOTE: Figures for 2020 are as of end-June.

  興業証券のデータとブルームバーグの集計によると、株式ファンドのリターンは1-6月期に大型株の指標CSI300指数を21ポイント上回った。2019年も株式投資信託の方が成績が良く、ファンド商品の信頼性を高めている。

  今年の株高と株式ファンドの好調な成績を背景に中国の資金運用会社は8月28日時点で、株式重視の新たなミューチュアルファンド商品計428本を投入、その規模は過去最高の1兆500億元となっていると中国銀河証券のデータが示している。

  中国の株式市場は投機的な取引をする小口投資家の存在感が極めて大きく、これが極端なボラティリティーの要因になっていると長く批判されてきた。

  証券監督管理委員会(証監会)は8月、投資家の権利・利益保護を一段と強化するため投信の販売代理店を監督するルールを改正。米ブラックロックは外国企業として初めて中国で投信の完全子会社設立が認められた。

  前海開源基金管理(ファースト・シーフロント・ファンド・マネジメント)の楊徳竜チーフエコノミストは人民元建ての「A株市場が徐々に機関投資家の時代に入りつつある。投信業界の黄金期だ」と述べている。

原題:It’s Been a Good Year to Throw $71 Billion at China Stock Funds(抜粋)

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