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ヘッジファンドが好む米国債取引が減少-市場の流動性脅かす

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ヘッジファンドが好む米国債の現物と先物の裁定取引が急減している。米国債市場の流動性を脅かしかねない。

  3月にリスク回避の動きが世界的に押し寄せる中で、先物と現物の価格差(ベーシス)に着目した取引(ベーシス取引)は急減。ピーク時には1兆ドル(約106兆円)規模だったこの取引は現在、その半分程度になっている。多くのアナリストは取引復活の見通しに懐疑的だ。潜在的な利益は縮小し、トレーダーはまだ1-3月(第1四半期)に被った痛手から立ち直っていない。

  この取引の行方は20兆ドル規模の米国債市場に重大な影響を及ぼす。米連邦準備制度は国債市場の円滑な機能を維持するために債券を買い入れているが、大量の国債が発行される現状で投資家の裁定取引が減れば、取引は難しくなる可能性がある。

  調査会社グリニッチ・アソシエーツで市場ストラクチャーとテクノロジーを担当するシニアアナリスト、ケン・モナハン氏は「予測可能な将来において、投資家がベーシス取引に戻るのに二の足を踏む理由は十分にある」とした上で、「これは債券市場の流動性に影響する。ほとんどの現物取引プラットフォームで、ベーシス取引は活動を左右する大きな原動力だからだ」と述べた。

Positioning has failed to recover in some U.S. bond futures contracts

原題:
A Vanishing Treasuries Trade Poses Threat to Largest Debt Market(抜粋)

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